春から大学生になるけど、繊細な自分がうまく大学生活を送れるか心配…。
大学生活にうまく溶け込めない。どうしたらいいんだろう?
春から大学生になる皆さんの中には、うまく大学生活に溶け込めるか不安を感じている人も多いと思います。
ましてや自分のことをHSPだと感じている人の不安は大きいでしょう。
また、現在大学生で大学生活に苦痛を感じている方もいるかと思います。
そこで今回は、【後悔から学ぶ】HSPの大学生がしておきたいこと&快適な学生生活のコツをご紹介します。
- 大学生活に不安を感じている
- 現在大学生で、学生生活に不満を感じている
- HSPが学生のうちにしておきたいことが知りたい
- HSPが学生生活を送るコツが知りたい
私たちが大学生だったのはもう何年も前の話ですが、
「当時、これをやっておけばよかった!」
「こんな風に学生生活を過ごしたら苦しまなくて済んだな」
と感じることが今でもたくさんあります。
HSPにとって大学生活は相性が良い部分もあれば、注意しないといけないところも多いと感じます。
現在大学生の方や春から大学生になる方には、後悔しないような楽しい大学生活を送ってほしいです。
大学時代は「人生の夏休み」と言われているほど貴重な期間。充実した学生時代を過ごしてほしいです!
HSPでも楽しい大学生活を送ることはできるよ!僕らの経験をぜひ参考にしてみてね。
高校生活と大学生活の違い
大学生活は、小中高のこれまでの学生生活と大きく異なります。
これから大学生になる方は、大学生活がどんなものか想像できない方も多いと思いますので、簡単に高校生活と大学生活の違いをご紹介します。
主な違いは以下の通り。
大学によっても違いはありますが、一般的な大学は下記のようなスタイルと考えられます。
なかでもHSPに注目してほしいのは、大学は個人で行動するという点。
大学にはクラスがなく、個人で受講したい講義を履修することになります。
そのため、高校時代のクラスのように閉鎖されていません。
お互いの顔も名前もわからないことが多く、周囲の目を気にする必要がなくなります。
一人で授業を受けている学生もたくさんいたよ!
お互いの顔もわからないような状態なので、スクールカーストに悩むこともなかったよね!私はそれがとっても気楽だったな♪
一方で、クラスがないからこそ友達が作りにくいという欠点もあります。
基本的にサークルが同じ仲間と一緒にいることが多くなるので、サークルに入らない選択をすると友達を作るチャンスを逃してしまいます。
たとえ同じ授業を履修していても、他の学生とは関わることもないのがほとんど。
そのまま友達がほぼできないまま時間が流れてしまう可能性もあります。
いずれ参加しなくなってもOKなので、最初だけは友達作りのためにサークルに所属しておくのも良いかもしれませんね。
HSPの大学生が快適な学生生活を送るコツ
HSPとは、刺激に敏感で繊細な気質を持った人のこと。
HSP(Highly Sensitive Person)
「繊細な気質を持った人」や「敏感な人」のこと
特徴としては、
- 物事を深く考えたり、深く味わう
- 刺激に対して敏感
- 共感力が高く、人の気持ちを察する
- 変化に気が付きやすい
などが挙げられます。
自分はHSPかもしれないと感じる方は、まずはアーロン博士が提唱するHSP診断をしてみることをおすすめします。
そんなHSPが快適な学生生活を送るには、どのようなことに気を付けたら良いのでしょうか。
本当に気の合う友達と過ごす
高校時代と違ってクラスがなく、他人の目を気にすることがない大学時代。
だからこそ、HSPの大学生には本当に気の合う友達と過ごしてほしいです。
大学は高校と違って、全国各地からたくさんの学生が集まってきます。
その中にはあなたと気の合う友達が絶対に一人はいるはずです。
社会人になると友達を作るのが難しくなります。
たくさんの人と出会える貴重な機会を逃さないようにしましょう。
友達をたくさん作る必要はありません。
一人でも心から信頼できる友達ができれば、HSPさんの大学生活は楽しいものになるでしょう。
とはいえ、HSPさんが友達をつくるのはなかなか難しいことだと思います。
そこでおすすめしたいのが、自分の興味のあるサークルに入ること。
ヨガやカメラ、読書など、HSPが好む趣味には共通するものが多いと言われています。
自分の興味のあるサークルに入ることで、似た気質をもった仲間を見つけられる可能性があります。
最初はサークルに所属してみて合わないなと思えばやめてしまってOK。サークルをやめる人はたくさんいるので気にしなくても大丈夫だよ!
ちなみに私が一番後悔したのが、本当に自分と気の合う友達を見つけられなかったことでした。
高校時代まで大人しい方だった私は、大学時代は明るい友達と過ごしたいと考えていました。
そのため、できもしないスポーツのサークルに入ったり、髪色を明るくしたり、自分を無理に偽っていました。
その結果、たしかに高校時代には仲良くならなかったであろう明るい友達ができました。
ですが、一緒にいて疲れてしまったり、つらい思いをすることも多くありました。
当時もっとありのままの自分を出せていたら、私にはもっと本当に信頼できる友達ができたのかもしれません。
私のように見栄を張って友達を作らないように、ありのままの自分でいられる友達を探してみてくださいね。
嫌な集まりには参加しない
自分が受けたい講義を選べたり校則がなかったりと、自由度が高い大学生。
人生の中で一番自由度が高いのが大学時代と言っても過言ではありません。
だからこそ、自分が嫌だと感じる集まりに参加するのはやめましょう。
アルバイト先の飲み会やサークルの飲み会など、HSPはつい行きたくない集まりにも参加してしまうことがあるのではないでしょうか。
先輩からのお誘いだし…と気を遣ってしまう気持ちもわかります。
ですが、アルバイトもサークルも会社に比べたら上下関係が厳しいものではありません。
飲み会に参加しなかったくらいで、先輩が怒ったり態度を変えることもありません。
万が一先輩に嫌な態度を取られたら、やめてしまえばOK。
自由度が高い大学生だからこそ、1つの場所に固執せずに自分が過ごしやすい環境を探してみてほしいです。
大学生の期間は思っているよりもあっという間。
貴重な時間を行きたくもない集まりに使わないように注意くださいね。
心が落ち着く場所を見つけておく
毎日たくさんの人が行き来する大学は、基本的に騒がしいところです。
刺激に敏感なHSPは、騒音に疲れてしまうこともあります。
そこでおすすめしたいのが、キャンパス内に心が落ち着く場所を見つけておくこと。
- 一人になりたいとき
- 騒音や人混みに疲れてしまったとき
- アルバイトや授業の前に神経を休ませたいとき
こんなときに自分だけの落ち着ける場所があると便利です。
私が大学生のときは、図書室の個室スペースやあまり人が来ないフリースペースがお気に入りでした。
友達に気づかれることもなく、一人で心休めるのにちょうどよい場所でした。
みなさんもそんな場所を見つけてみてくださいね。
HSPが大学生のうちにしておくべきこと
HSPの大学生が快適な学生生活を送るコツがわかりました。
では、HSPは大学生のうちにどのようなことをしておくべきなのでしょうか。
好きを突き詰める
感受性が豊かで、さまざまな才能をもっているHSPさん。
そんなHSPさんは大学生の時間がたっぷりあるうちに、思う存分好きなものを突き詰めておきましょう。
音楽でもファッションでも、読書でもなんだってかまいません。
自分が何かに熱中して身につけた能力は、他のことにも代用できることが多いです。
仕事のやり方や今後の生き方にも何か影響を与えてくれるはずです。
また、ときめきを追求した経験が、未来の自分を助けてくれることもあります。
これから先の人生でつらい気持ちになってしまったとき、学生のときに大好きだった趣味が元気を与えてくれることがありますよ。
『逃げる力』を養う
大学生は精神的な自由があっても、経済的な余裕はあまりありません。
そのため、大半の人がアルバイトを経験すると思います。
HSPの大学生にも、アルバイトを経験しておくことはとってもおすすめ。
HSP大学生にアルバイトをおすすめしたい理由は、
- 自分を知るきっかけになる
- さまざまな仕事を経験できる
- 世の中を知ることができる
- 感謝の心が身につく
- 心温まる出来事に出会える
の5つ。
私自身もさまざまなアルバイトを経験して、自分の苦手なことや得意なこと、喜びを感じられるポイントに初めて気が付きました。
その経験が就職活動時の仕事選びにも、とても参考になりました。
HSPさんが自分自身や世間を知るためにアルバイトはとても有効です!
その一方で、自分がつらいと感じるアルバイトはすぐにでもやめるべき。
自分に合わない仕事や苦手な人がわかった時点で、もうそこのバイト先から学べることはありません。
「ここでやめたら逃げ癖がつくかもしれない」
「お金をもらっているんだから、つらくても仕方がない」
真面目なHSPさんはそんな風に感じてしまうかもしれませんが、それは間違っています。
むしろ、ストレスでうつになったり精神を病んでしまいやすい現在人にとって、「逃げる力」は身につけておきたい能力。
HSPさんは大学生のうちに、自分に合わない環境から逃げる力を養っておきましょう。
本当に自分に合った環境であれば、多少の嫌なことがあっても逃げたくなることなんてないので安心してください。
HSPさんは逃げ癖がつくことよりも、逃げないといけないときに我慢してしまうことの方が注意が必要です。
これからどんなアルバイトをしようか迷っている方もいるかと思います。
HSPおすすめのアルバイト5選!失敗しないバイトの探し方☆の記事で、私たちの経験からHSPにおすすめできるアルバイトを紹介しています。
こちらも参考にしてみてくださいね。
本を読む
大学の図書館には、たくさんの本が並んでいます。
綺麗でラインナップの豊富な図書館は、大学生のうちに絶対に有効活用しておくべきです。
もっと図書館で本を読めばよかったというのも私の後悔です。
HSPさんは、社会人になってからもたくさん悩むことがでてきます。
そんなとき学生のうちにいろいろな本を読んでおいたら、余計に傷つくことを防げるかもしれません。
世の中には知っておくだけで心がラクになることがたくさんあります。
さまざまな本を読んでおくことで、社会人になる前に自分の心を守る知識をつけておきましょう。
自分と向き合う
大学生の時間があるときにこそ、HSPさんには自分と向き合う時間をとってほしいと感じます。
就職活動でも自己分析の中で、自分自身を振り返るときが来ます。
ですが、それはあくまで仕事を探すためのもの。
そうではなくて、
- 自分の生きづらさやその原因
- ありのままの自分はどんな人物か
などを振り返り、これからの自分の生き方について考えてみてほしいのです。
これから大人になっていく上で、自分自身を理解できているかどうかは重要になります。
人生の岐路で自分らしい選択ができるように、ありのままの自分を知っておきましょう。
自分を見つめなおすのには、本を活用するのがおすすめ。
特に私がおすすめしたいのが、『敏感すぎて生きづらい人のこころがラクになる方法』という本です。
この本はHSPのこころをラクにする4ステップを紹介している本で、ワークを進めながら読み進めていくもの。
ワークと十勝むつみのクリニック院長の長沼先生の解説で、自分自身の理解が深まること間違いありません。
イラストが多くとても読みやすいので、初めてHSPの本を読むという方も安心して読めます。
さらに踏み込んでHSPである自分自身について考えたい方には、『鈍感な世界に生きる敏感な人たち』という本もおすすめ。
この本はデンマークの心理療法士であるイルセ・サンさんによって書かれたもの本で、カウンセリングを受けているような気持ちになります。
自分が向き合っていくべき課題は何なのか、改めて考えてみたい方におすすめです。
心が動かされる体験をしておく
時間にも立場にも拘束されない大学時代。
そのうちにやっておきたいのは、さまざまな場所へ出向いて心を動かされる経験をしておくこと。
HSPの長所は、なんといってもその感受性の強さ。
大学生のうちにHSPだからこそ感じられる喜びや幸せを感じ、人間性を養っておくと良いでしょう。
みなさんも誰かと話していて、
「この人ってすごいな!」
「考え方が深くて、かっこいいな!」
と感じる人に出会ったことがあるのではないでしょうか。
そんな人は、経験値が人よりも豊富だったりします。
さまざまな経験を通して幸せや温かさ、人の痛みに触れてきたからこそ、人間性が深いのではないかと考えられます。
みなさんにも、そんな風に人間性を深めることができる経験をしておいてほしいです。
私自身も学生時代にボランティア活動でさまざまな人の痛みに触れる機会がありました。その経験は、私の人生に大きな影響を与えてくれたと感じます。
HSPの大学生がしておきたいこと&快適な学生生活のコツ:まとめ
現在大学生の方や春から大学生になる方に向けて、HSPの大学生がしておきたいこと&快適な学生生活のコツを紹介してまいりました。
HSPの大学生が快適な学生生活を送るコツ
- 本当に気の合う友達と過ごす
- 嫌な集まりには参加しない
- 心が落ち着く場所を見つけておく
HSPが大学生のうちにしておきたいことは、
- 好きを突き詰める
- 『逃げる力』を養う
- 本を読む
- 自分と向き合う
- 心が動かされる体験をしておく
でした。
時間があって自由度も高い大学時代は、本当に貴重な時間です。
この時期をどのように過ごしていたのかで、その後の人生が変わると言っても過言ではないでしょう。
私は大学生のとき、自分がまだHSPだと知っていませんでした。
そのため、周りとは明らかに違う自分を誤魔化そうと無理ばかりしてしまいました。
でも今では、高校生のうちから自分はHSPかもしれないと気が付いている方もいます。
早いうちに気が付けることは素晴らしいことです。
ありのままの自分を見つめなおしながら、充実した学生生活をお過ごしくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。