男らしさって何なんだよ…
HSPは全人口の約15~20%存在すると言われています。
その男女比は明らかになっていませんが、私の周囲では女性の方がHSPを公言している方が多い印象。
そこには、男性だからこそのHSPであることの公言しにくさがあるのはないかと思います。
そこで今回は、私の彼の経験からHSPの男性が抱える生きづらさとその脱却方法をご紹介します。
- 繊細な気質を持った男性
- 「男らしさ」を求められ悩んでいる
- 他の男性陣となじめない
- HSP男性ならではの生きづらさから解放される方法が知りたい
今回は私がHSP男性である彼にインタビューをした内容をお届けします。
何か参考になる部分があると嬉しいです。よろしくお願いします!
HSP男性の特徴
HSPとは、刺激に敏感で繊細な気質を持った人のこと。
HSP(Highly Sensitive Person)
「繊細な気質を持った人」や「敏感な人」のこと
特徴としては、
- 物事を深く考えたり、深く味わう
- 刺激に対して敏感
- 共感力が高く、人の気持ちを察する
- 変化に気が付きやすい
などが挙げられます。
自分がHSPかもしれないと感じる方は、まずはアーロン博士が提唱するHSP診断をしてみることをおすすめします。
そんなHSPの中でも男性が生きづらさを感じるポイントをご紹介します。
「男らしさ」を求められるのが苦手
HSP男性の多くが、「もっと男らしくしなさい」と怒られた経験があるのではないでしょうか。
この「男らしさ」という言葉に嫌悪感の強いHSP男性も多いはず。
世間一般の男性のイメージとHSPの特徴である繊細な部分は相反するものであるために、このような現象が起きると考えられます。
近年では「男性らしさ」「女性らしさ」という言葉をなくす動きがあります。
その一方で古い価値観を持った方もまだ多く、そういった人たちの「男らしさ」を求める声に戸惑ってしまうことはもうしばらく続きそうです。
~すべきという価値観の押し付けをされやすい
上記と似ていますが、HSP男性は様々な「~すべき」という価値観を押し付けられた経験が多いです。
例えば、「男なら4年生大学を卒業しておくべき」や「長男なら上京せずに地元に残るべき」など。
そのように周りの価値観を押し付けられて、自分の本当に望むようにできなかったという経験を持っている方も多いと思います。
このように自分自身で人生の選択をできなかったということは、その後の生きやすさに大きな影響を与えることになるでしょう。
親や周囲の自分にこうあってほしいという気持ちがわかってしまうから、自分の本当の気持ちを言えなくなってしまいます・・・。
周囲を気にして興味があるものにチャレンジしにくい
周囲を気にしてしまい、本当にやってみたいことに挑戦できなかったことも多いのではないでしょうか。
彼の場合は、中学生のときに吹奏楽部に興味を持ちました。
もともと音楽が好きだったのもあり、みんなで1つの曲を作りあげることに魅力を感じたそう。
ですが、当時は吹奏楽部に所属している男子はいなく、周囲にどう思われるのかが気になって諦めてしまったそうです。
結局、周りの友人が所属しているサッカー部に所属するも、あまり魅力を感じられずに「なんだかなぁ」という部活動生活を送ってしまったでした。
本当に心から好きだと思えないことに取り組んでいても成果は出ず、コーチや周囲に罵倒されてどんどん自己肯定感だけがなくなってしまったのだとか。
やはりHSPが興味を持つものは、「静」のイメージが強いものが多いです。
そのため、特に学生時代にはHSP男性が自分の好きなものを貫くことが難しくなってしまいます。
競争させられるのが苦手
男性は、女性以上に競争社会を生きさせられています。
HSPはそもそも平和主義であり、他人と競うことを嫌います。
また、他人から評価されていると思うと思うように力を発揮できないということも。
そのため、競争社会を生きなければならないHSP男性の中には、強いストレスを感じている方も多くいます。
積極的になれず恋愛がうまくいきにくい
未だに恋愛は男性がリードするものというような習慣があります。
ですが、HSP男性の中には積極的に異性にアピールできない方も多く、なかなか恋愛関係に発展しにくいです。
また、一度いい雰囲気になってもそれ以上に関係を深めることができず、相手に見限られてしまったという経験もあるのではないでしょうか。
周囲の何気ない言葉を気にしてしまいやすい
男性特有のノリがあまり得意でないという方もいるのではないでしょうか。
お互いをバカにし合ったりするなかで本当に嫌だと思うことを言われてしまって傷ついたり、誰かが傷ついているのに気が付いてしまって辛くなってしまうこともあると思います。
また、そういう心を見透かされてグループ内のいじられキャラとなってしまい、みんなから好き勝手言われてしまうなんてことも。
このようにHSP男性の大変さは、友人関係のなかにもあるように感じます。
他人から評価をされにくい
人それぞれありますが、HSP男性は他人からの評価を受けにくいところがあります。
積極的に行動しバリバリ働く男性が目立ちやすく、縁の下の力持ちのような役割をしていることも多いHSP男性はなかなか注目されにくいです。
そのため、あまり周囲に努力を認めてもらった経験が少なく、必要以上に自己評価が低いということも。
私が驚いてしまうくらい、彼は自己評価・自己肯定感が低いです。
HSP男性が生きづらさを和らげる方法
そんな生きづらさを抱えるHSP男性。
彼らが生きづらさを和らげる方法にはどのようなことが考えられるのでしょうか。
他人の価値観を気にしない
まず、他人の価値観を気にしないことが大切だと言えます。
HSPにとっては、自分が「これだ」と思うものが正しいです。
他人の価値観で行動してしまうと、納得がいかずモヤモヤを募らせてしまいます。
すぐには難しいかもしれませんが、迷ったときには自分の価値観を尊重するような選択ができると満足度を上げることができます。
今はまだ「男らしさ」や「男性はこうあるべき」という考え方に苦しむかもしれません。
ですが、世間は明らかに新しい常識へシフトし始めています。
男女関係なく自分らしい生き方ができる社会が、少しずつではありますが近づいています。
この動きを止めてしまうことがないよう、個人が意識を向け続けましょうね。
環境を変える
自分とマッチしていない会社に所属している場合には、環境を変えることも1つの手です。
HSPというとどうしても短所を取り上げられることが多いのですが、実際には長所もたくさんあります。
ですが、その長所を活かすためには環境がとても大事。
HSPが委縮してしまうような環境では、いくら素敵な長所があってもそれを発揮することができないのです。
よく環境を変えることを「逃げ」だと考える人がいますが、全くそんなことありません。
打ちあがった魚が海へ帰ろうとするのを誰が「逃げ」だと思いますか?
自分の適した環境で自分らしく生活することは当然のこと。
もし今自分のことを仕事ができない人だと感じているHSP男性は、環境を変えることで本当の自分の能力を知ることができるかもしれません。
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ありのままの自分を受け入れてくれる人と付き合う
積極性がないためになかなか恋愛において関係を発展させにくいHSP男性。
そういった方は、ありのままの自分を受け入れてくれるような相手を選ぶことがおすすめです。
積極性がなかったとしても、その先の本当の魅力に気が付いてくれるような相手との恋愛の方がうまくいきやすいです。
また、自分がリードしたいタイプの相手も合うのではないでしょうか。
控えめなHSP男性を引っ張っていってくれるような相手も素敵なものですよ!
私も彼に自分から猛アピールをしました。私の場合はそもそも異性からモテなく、男性からリードしてもらうという習慣がなかっただけなんですけどね笑
価値観の合う友人を見つける
居心地の悪いグループに無理に所属し続ける必要はありません。
合わないと感じたら徐々にフェードアウトしていき、もっと自分に合う友人を探していけば良いのです。
また、現在のようなコロナ渦は、人間関係の総入れ替えをする絶好のチャンス。
今の人間関係がうまくいっていないと感じる方は、これを機に新しい人間関係を作り出してみても良いかもしれません。
また、現在では友達は顔や名前を知っている人だけのことではありません。
SNSを介してどこに住んでいるかも何をしている方かもわからないけど、お友達だと言える方もたくさんいます。
HSPは現実社会では仲間を見つけにくいのですが、SNSにはたくさんの仲間がいます。
そんな人たちとお話ししていると心が安らいでいく感覚を感じられると思いますよ。
現実世界で繊細な一面を出しにくいと感じている男性には特におすすめできるツールだと感じます。
自分自身を認めてあげる
頑張っているのに評価してもらえることが少なく、「自分なんてだめだ」と感じてしまうのにも無理はないと思います。
ですが、HSP男性の努力や気配りに助けられている方だって多くいらっしゃるはずです。
ついつい自分に厳しくなりがちなHSPですが、自分自身をしっかり認めて評価してあげましょう。
自分を評価する力も、れっきとした自己管理能力の1つです。
HSPの男性が生きづらさを和らげる方法:まとめ
生きづらさを抱えているHSP男性に向けて、HSP彼氏の経験からHSP男性が生きづらさを和らげる方法をご紹介してまいりました。
HSP男性が生きづらさを和らげる方法
- 他人の価値観を気にしない
- 環境を変える
- ありのままの自分を受け入れてくれる人と付き合う
- 価値観の合う友人を見つける
- 自分自身を認めてあげる
今回、彼と話しながらこの記事を作成していったのですが、HSPの男性にはこんな苦悩があったのかと驚くことばかりでした。
HSP男性と女性でどちらが辛いなんて比較はできませんが、それぞれに特有の辛さがあるように思います。
HSP男性の生きづらさは、社会が抱く男性の理想像との乖離が大きなポイント。
「男らしさ」という言葉が嫌いだというのにも納得です。
ですが、これに関しては近年新しい動きが出続けています。
まだまだHSP男性が生きやすいと感じるまでには時間がかかるかもしれませんが、少しずつ社会は変わろうと努力をし始めています。
私たち個人個人も「男性らしい」とか「女性らしい」という言葉を排除するために動き続けなければなりませんね。
この記事をきっかけにHSP男性の苦悩に少しでも気が付く方が増えること、そしてHSP男性が生きやすいと感じられるようになることを祈っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。