悩みすぎてどうにもならない。話を聞いてほしいけれど、どうやって相談したらいいのかわかならない…!
他人からよく相談をされる方なんだけど、自分の悩みを相談するのは苦手なんだよね。
感受性が強く、相手の立場になって物事が考えられるHSPさん。
友人から悩みを相談をされることも、少なくないのではないでしょうか。
その一方で、他人に自分の悩みを相談するのは苦手だという人が非常に多い。
そこで今回は、私たちHSPカップルの経験からHSPが相談できない理由と克服方法をご紹介します。
- 他人の悩みを聞くのは得意だが、自分が相談するのは苦手
- 自分の中でため込んでしまいやすい
- 相談できる友達が少ない
- 気持ちを溜めこまない方法が知りたい
- うまく相談できる方法が知りたい
私もかつては他人に悩みを相談するのが得意ではありませんでした。
悩みがあっても隠して明るく振舞ったり、何も悩みがないフリをし続けてばかり。
おかげでその場は楽しく過ごせますが、一人になってから気持ちがいっぱいに。
「私には、悩みの一つも相談できる友達がいないのか」
「自分のことを理解してくれる人なんていないんだ…」
そうやって孤独を感じていました。
そんなある日、私はあることに気が付きました。
それは、私は”理解されていない”のではなく”理解を求めていない“のだということ。
他人のことを勝手に自分を理解してくれないと決めつけ、自分から周囲に相談しようとしていなかったことに気が付いたのです。
それ以来、どうしたら他人に相談ができるようになるのかを考えるように。
その結果、今では周囲に相談をし、自分の気持ちをコントロールできるようになりました。
周囲に相談ができるようになることも大切ですが、一番重要なのは自分の気持ちを溜めこまないこと。
少しずつ練習していって、自分の気持ちとうまく付き合っていけるようになりましょう!
まずは気持ちを溜めこまずに、発散する練習をしていきましょう!
気持ちを発散する練習が相談できるようになることに繋がるよ!
HSPが相談できない理由
HSPとは、繊細な気質を持った人のこと。
HSP(Highly Sensitive Person)
「繊細な気質を持った人」や「敏感な人」のこと
特徴としては、
- 物事を深く考えたり、深く味わう
- 刺激に対して敏感
- 共感力が高く、人の気持ちを察する
- 変化に気が付きやすい
などが挙げられます。
自分がHSPかもしれないと感じている方は、まずはアーロン博士が提唱するHSP診断をしてみることをおすすめします。
さらに詳しくHSPについて知りたい方は、【HSPとは?】”DOES”から見るHSPの4つの特性をご覧ください。
そんなHSPは、どうして相談ができないのでしょうか。
相手に気を遣ってしまう
HSPが相談できない一番の理由が、相手に気を遣ってしまうこと。
感受性が強すぎるからこそ、自分が悩みを相談することで相手がどのように感じるのかを気にしすぎてしまいます。
こんなこと相談したら、○○ちゃん困っちゃうよね。なんて反応していいか迷っちゃうかもしれないし、正直解決策なんてないだろうし。それに久しぶりに遊ぶんだから、きっと楽しい話がしたいよね…。やっぱりやめておこう。
電話やLINEで話を聞いてもらおうと思っても「きっと忙しいだろうし…」と躊躇してしまいがち。
相手の気持ちを尊重しすぎた結果、自分の気持ちはないがしろになりやすいです。
聞き手に慣れている
冒頭でもご紹介したように、相手の立場になって物事が考えられるHSPさんは相談を聞くのが得意。
友人と会っても、自然と話を聞く側になっていることが多いのではないでしょうか。
そのため、話を聞くことは自然にできても、自分が話す側となるとどうしていいのかわからなくなることが考えられます。
友人との間でも僕が話を聞く側という認識があって、なかなか自分から話しにくいんだよね…。
相談ごとができるほど何でも話せる友達がいない
挨拶をする程度の友達はいても、そもそも相談ごとができるほどの友達がいないということも。
良心的で人当たりの良いHSPさんは、周囲に嫌われることは少ないと思います。
その一方で、仲を深められるような友人ができないと悩んでいる方も少なくないのでは?
私のようなHSS型HSPさんには、このようなタイプが多いように感じます。
浅く広い交友関係の結果、自分の理解者はいないと孤独を感じてしまいやすいです。
まさに学生時代の私!挨拶をする程度の友達はいても、悩みを相談できるほどじゃなかったんだよね。
自分が受け入れられないのではないかと不安
HSPには、自分にあまり自信がもてない方が多いです。
自分の中にモヤモヤすることがあっても、
- 他人に相談すべきことなのか?
- こんな風に感じるのは自分だけなんじゃないか?
- こんなことに悩んでいるなんて、弱い人間だと思われるかも?
と不安を感じてしまいます。
自分が間違っているんじゃないか、受け入れられないんじゃないかという不安から相談ができないHSPさんも多いと考えられます。
本音を話そうとすると涙が出る
HSPの中には、自分の気持ちを話そうとすると涙が出てしまう現象に悩んでいる方がいます。
悲しいわけでもつらいわけでもないのに、自分の本音を話そうとするととにかく涙が止まらなくなってしまうのです。
私も幼少期からこの悩みを持っています。
そんな症状に悩んでいる方は、なかなか周囲に相談がしにくいです。
というのも、
- 大した悩みじゃなくても泣いてしまうことでおおごとだと思われる
- 相手を困惑させてしまう
- 場所を選ばないといけなくなる
- 大泣きした後に体調が悪くなる
という理由があるから。
自分の本音を話そうとすると涙が出てしまう方は、まず気持ちのコントロールを練習することが必要かもしれません。
私が実践している涙がとまらない対処法は、【HSPの特徴】私の考える「人に気持ちを話そうとすると涙が止まらない」現象の対処法にてご紹介しています。
HSPの相談できないときの克服方法
では、悩みを相談できないHSPはどうしたらよいのでしょうか。
相談されるのは嬉しいことだと知る
自分が悩み相談をしても、相手に迷惑なんじゃないかと不安に感じるHSPさん。
よく考えてみてほしいのですが、みなさんは友人に悩みを相談されて迷惑だと感じたことがありますか?
迷惑だなんて思わずに、相手のことを心から心配に思ったり、なにか力になれることがないのか真剣に考えたのではないでしょうか。
そんな風に考えるのは、あなただけではありません。
あなたがこれから相談しようと思っている相手も、きっと同じように感じるはず。
そもそも人間は、他人から頼りにされることが大好きです。
その中でも悩み相談は、誰に対してもできることではありません。
本当に信頼している相手じゃないとできないことだと思うと、相談をされて嬉しくないはずがないのです。
たしかに、忙しい時期じゃないか相手の状況を見ることは大切。
ですが、基本的に人は相談されることに嬉しさを感じるということは覚えておくと良いでしょう。
自分を信頼して相談してくれていると思うと、なんとかしてあげたい!って思うよね。
それに勇気を出して自分も相談をしてみたことで、相手との仲がさらに深まったこともあったよ!
少しずつ自分の話をしてみる
よし、じゃあ勇気を出して相談をしてみよう!
とは思ったものの、どう切り出したらよいのかわからないという人も多いと思います。
そんな方におすすめしたいのが、少しずつ自分の話をしてみること。
普段から聞き役だった人が、いきなり自分の悩みを相談するのはハードルが高い。
そこで、まずは大したこともない話をしてみることで、自分から話すことに慣れていきましょう。
だんだん慣れてきたところで、「実はこんなことがあって…」と切り出せば自分も話しやすいですし、相手も受け入れやすいです。
また、相談を聞いてもらうのは頼みごとの一種だとも考えられます。
他人に頼みごとをすること自体が得意でない方は、まずは簡単なお願いごとをして練習してみるのも手です。
少しずつ練習していくことで、他人に悩み相談をするハードルを下げていきましょう。
他人の相談の仕方を真似してみる
そもそも相談ってどう話したらいいの?
長い間、ずっと聞き役だったHSPさん。
改めて悩み相談をしようと思ったとき、正直どんな風に話したらいいのかわからないという人もいます。
そんな方は、他人の相談の仕方を真似してみるとよいでしょう。
聞き手に慣れているからこそ、どんな相談の仕方が聞きやすいのか気が付けるはず。
相手の相談内容をないがしろにしてはいけませんが、話を聞きながら以下のような点に注目してみましょう。
- どうやって切り出したか
- どんな順番で話しているのか
- 話し方はどうか
- どう相手に意見を求めているか
- 相手の意見にどんな風に反応しているか
周囲に参考になる人がいない方のために、私が悩み相談をするときに気を付けていることを紹介しておきます。
一般的に、文章や話は
- 結論
- 理由
- 具体例
- 結論
の順番がわかりやすいとされています。
これを相談に当てはめると、
- 悩み 例:「私、仕事やめようかと悩んでて」
- 経緯 例:「○○なことがあって…」
- 質問 例:「どう思う?」
でしょうか。
質問のあとに相手がいろいろな意見を出してくれると思いますが、自分と考え方が違っても否定してはいけません。
相手の考え方を知ろうとしてみてください。
そこに新しい発見があるはずですよ!
そして、話を聞いてもらった最後にはしっかりお礼を伝えましょう。
相手に話を聞いてもらったことで自分の気持ちがどうなったのかまで話せたら、さらにグッドです!
ぜひ参考にしてみてくださいね!
SNSで相談してみる
そうは言っても、やっぱり周囲に相談できる人がいない。
そんな方には、TwitterやInstagramなどのSNSを始めることをおすすめします。
SNSには、同じ繊細な気質を持った仲間がたくさんいます。
そんなHSP仲間であれば、気持ちを分かってもらえる可能性が高いです。
また、顔も名前も知らない相手だからこそ話せる悩みもあると思います。
SNSであれば周りにどう思われるかを気にせず、本音を話すことができるのではないでしょうか。
私自身もTwitterとInstagramをやっています。
特にTwitterでは、友達にも話しにくいような悩みをフォロワーさんたちに相談することがあります。
先日も、威圧的な医者が怖くて病院に行けない話を相談しました。
このツイートに対しても、たくさんの方がアドバイスをくださり、とても勇気をもらいました。
どんな人をフォローしていいのかわからないという方は、ぜひ私のフォロワーさんをフォローしてみてください。
みなさんとても温かい方ばかりです!
周囲に相談ができない方、ぜひSNSで自分の素直な気持ちを発信してみてはいかがでしょうか。
無理に相談しようとしない
それでもやっぱり相談できないという方は、無理に他人に相談しようとしない方がよいのかもしれません。
まだ他人に話ができるほど自分の中で整理できていない可能性もありますし、必ずしも他人に相談するのが正解というわけでもありません。
一番大切なのは、自分の気持ちを溜めこまないこと。
気持ちを溜めこまないために他人に相談するという手段があるのであって、他の手段があればそれで良いのです。
今回は、他人に相談する以外の手段として、
- 筆記開示
- 本を読む
- 環境を変える
の3つをご紹介します。
筆記開示
他人に自分の気持ちを伝えるのが苦手な人におすすめしたいのが、筆記開示。
筆記開示
自分の心の中にある不安、モヤモヤなどの感情をひたすら紙に書き出すストレス解消方法
10分~15分の制限時間で筆記開示を行うことで
- 自分を客観視できるようになる
- 他人に話を聞いてもらったかのように心がスッキリする
- 自分の感情を言語化する練習ができる
- 感情のコントロールができるようになる
という効果があります。
他人にうまく相談ができないけど、どこかに気持ちを吐き出したい人にはまさにピッタリです。
僕は毎日眠る前に8分間の筆記開示を行っています。感情のコントロールが前よりもできるようになったように感じますよ!
本を読む
本には、直接会話をしなくても著者の考え方が理解できるという魅力があります。
困難にぶち当たり自分以外のアイデアが欲しい人は、本を読みましょう。
HSPに関連する悩みを持っている人には、『鈍感な世界に生きる敏感な人たち』がおすすめ。
- HSPが抱える問題の原因に着目している
- 心理療法士の視点からのアプローチしている
- 実際にカウンセリングを受けた人の言葉に共感できる
心理療法士のイルセ・サンさんの言葉は、心に響くこと間違いありません。
ぜひ一度ご覧になってほしいです。
HSPに関係なく人間関係のトラブルを抱えている方におすすめしたいのは『嫌われる勇気』
- アドラー心理学をわかりやすく理解できる
- 人間関係のトラブルを解決する思想を勉強できる
- 新しい気付きを与えてくれる
- HSPさんの抱える悩み解決のヒントが得られる
アドラー心理学は、現代を生きる私たちのためになるものばかりです。
自分の凝り固まった考え方を一変させるような気付きを与えてくれる1冊です。
特にHSP向けに書かれているわけではないのですが、私的にHSPさんにおすすめできる自己啓発本だと感じています。
環境を変えてみる
いっそのこと、悩みを抱えなくても良いように環境を変えてしまうのも手。
職場の人間関係がストレスなのであれば、転職を検討してみましょう。
転職には、リクナビNEXTがおすすめです。
- 新卒の時にもお世話になったから安心
- 求人サイト大手で紹介数が多い
- グッドポイント診断という強みを診断できる分析ツールが使える
- リクナビNEXTだけの限定求人がある
リクナビNEXTは、転職を決意した人しか登録してはいけないわけではありません。
まだ転職に迷っているという人が、グッドポイント診断をしてみたり、どんな求人があるのかを見てみるところから始めるのにも最適。
みなさんの背中を押す良いきっかけになると思います。
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また、周囲の人間関係がつらいのであれば、人間関係を一度リセットしてしまうのも良いかもしれません。
むやみやたらにリセットするのはよくありませんが、新しく自分が一歩踏み出すための人間関係のリセットは必要だと感じます。
新しい自分に生まれ変わるために、検討してみてくださいね。
HSPが相談できない理由と克服方法!:まとめ
悩み相談が苦手なHSPさんに向けて、HSPが相談できない理由と克服方法をご紹介してまいりました。
HSPが相談できないのを克服する方法
- 相談されるのは嬉しいことだと知る
- 少しずつ自分の話をしてみる
- 他人の相談の仕方を真似してみる
- SNSで相談してみる
- 無理に相談しようとしない
相談ができるようになりたい方は、ご紹介した克服方法を少しずつ練習してみてください。
ですが、どうしても相談が上手くできないという方は、無理に他人に悩みを話そうとする必要はないと感じます。
何度も繰り返しになりますが、一番大切なのは自分の気持ちを溜めこまないこと。
気持ちを溜めこまないために他人に相談するという手段があるのであって、他の方法で気持ちを落ち着かせられればそれでも問題ないのです。
みなさんが自分の方法で気持ちをコントロールしていけるようになることを祈っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。