HSPの恋人を傷つけないようにしたい!
HSPの恋人と付き合っていくには、どんなことを気を付けたらいい?
みなさんの中には彼氏/彼女、旦那さん/奥さんがHSPで、接し方に迷っているという人はいませんか?
些細なことにも傷ついてしまいやすいHSP。
付き合い方にも、いくつか心がけた方がよいことがあります。
そこで今回は、私たちHSPカップルが意識している傷つけないHSPの恋人との接し方についてご紹介します。
- 旦那さん/奥さんがHSP、またはHSPの恋人と付き合っている
- HSPの恋人と付き合う上で注意すべきことが知りたい
- HSPの恋人とずっと仲良く付き合っていきたい
- HSP同士のカップルが気を付けていることが知りたい
- HSPの恋人との接し方に迷っている
私たちHSPカップルも繊細同士とはいえ、苦手な刺激や繊細度合いには違いがあります。
自分の当たり前が相手に通用しないこともしばしば。
付き合いたての頃はどう接していったらよいのか迷うことがありました。
ですが、今ではお互いが一番の理解者でかけがえのない存在です。
みなさんにも今回ご紹介する内容を意識して、ぜひ恋人の一番の理解者になってあげてほしいです!
この記事を読んでくださった方になら、きっと恋人のかけがえのない存在になれるはず。
一緒に確認してみましょう!
HSPとは
HSPとは、繊細な気質を持った人のこと。
HSP(Highly Sensitive Person)
「繊細な気質を持った人」や「敏感な人」のこと
例えば、
- 人に気を遣いすぎて疲れてしまう
- 機嫌が悪い人が周囲にいると自分のせいではないかと思ってしまう
- 他人の言葉や行動を深読みしてしまう
- 刺激に弱く、人混みが苦手
などなど。
彼氏/彼女、旦那さん/奥さんがHSPかもしれないと感じている方は、まずはアーロン博士が提唱するHSP診断をしてみることをおすすめします。
本来であれば本人が診断を行うものですが、恋人の性格を想定しながらチェックするのにも有効です。
さらに詳しくHSPについて知りたい方は、【HSPとは?】”DOES”から見るHSPの4つの特性をご覧ください。
HSPの恋人との悩み
まず、HSPの恋人と付き合っていく上で発生する悩みについて、確認しておきましょう。
心の距離を縮めるのに時間がかかる
HSPは、人に心を開くのに時間がかかってしまうことが多いです。
よって、お付き合いを開始してもなかなか距離を縮められないことがあります。
- デートの行き先や会う頻度などHSPの恋人に合わせてあげたいけれど、なかなか意見を言ってもらえない
- HSPの恋人が本音を話してくれていない感じがする
- 距離を縮めたいけれどHSPの恋人のペースがわからない
最初はこちらも気を遣っていても、だんだんもどかしさから喧嘩になってしまったり、すれ違いがおきてしまうことも。
私たちもお互いの考えていることがわからなくなって、喧嘩になったことが何度あったことか・・・。
ほんとにね。HSP同士でも大変なのだから、HSP×非HSPのカップルはなおさら大変だよね。
相手の感覚を理解するのが難しい
HSPの恋人の相談に乗っていて、相手の感じていることに理解できないことも多々あるのではないでしょうか。
そんなの考えすぎだよ
そう言いたくなったり、自分にはない考え方に戸惑うことがあると思います。
これは、HSPと非HSPカップルにはよくあること。
HSPと非HSPでは、持っている感覚が全く異なると言われています。
自分にない感覚に戸惑ってしまうことは、仕方のないことなのです。
思わぬところで相手を傷つけてしまうことがある
HSPは、刺激にとても敏感。
自分にとって些細なことでも、HSPにとっては大きなストレスとなっていることがあります。
また、とても傷つきやすいところがあり、気がつかないところでHSPの恋人を傷つけてしまっていることもあります。
先ほどの話にあったように、HSPと非HSPではそもそも持っている感覚に違いがあります。
それが原因で喧嘩になったり、心の距離が離れてしまうこともあるので注意が必要です。
気づかないうちに恋人を傷つけてしまい、我慢できなくなった恋人に突然別れを告げられるなんてことは絶対に避けたい!
HSPの恋人との接し方
そんな悩みがある中、HSPの恋人にはどのように接するのが良いのでしょうか。
私たちHSPカップルから、
- 価値観を否定せずに理解しようとする
- 無理をさせない
- 自分自身に余裕をもつ
- いざという時に背中を押せる存在でいる
- 唯一何でも話せる存在を目指す
の5つをご紹介します。
価値観を否定せずに理解しようとする
非HSPからするとHSPの持っている考え方や感覚に、驚いてしまうこともあると思います。
ですが、それを否定せず理解しようと努めてください。
HSPは自分の意見を言い出すのにも勇気が必要。
恋人に対して、とても頑張って自分の意見を言っていることがあります。
それなのに、その意見を否定されてしまうと深く傷ついてしまいます。
自分が疑問を持つような内容であっても、その人にとってはそれが正解。
否定はせずに、どうしてそう思うのかじっくり話を聞いてあげて欲しいです。
もちろん、みなさんがHSPの考え方に合わせる必要はありません。
ですが、どうしてそう考えるのか気持ちに寄り添ってもらえたら嬉しい気持ちになるはずです。
HSPは、普段から理解者がいないことに孤独を感じています。自分の気持ちを理解しようとしてくれているだけで嬉しく感じます。
無理をさせない
HSPは、様々な刺激に対して敏感。
ネガティブな刺激はもちろんのこと、ポジティブな刺激に対しても疲れを感じてしまいます。
そこで、デートの予定を組む際には、あまり相手に無理をさせないようなプランを用意してあげると良いでしょう。
途中にカフェで休憩を取る時間を用意したり、散歩やおうちデートをしても良いと思います。
本人に聞くとあなたに合わせようとしてしまいますので、相手から言われなくても無理のない計画をたてておくのが良いでしょう。
無理のないデートをすべきなのはわかるんだけど、HSPはつい相手に合わせちゃうんだよね。
そうだよね。でもHSPさんの恋人も自分だけ楽しめればいいとは思っていないはず。二人で楽しい時間が過ごしたいって思っているはずだよ。
HSPさん側も、恋人が自分だけ楽しめればよいとは思っていないことを覚えておく必要があります。
あなたと過ごす時間を大切にしたいと考えてくれているはずですよ。
また、私たちのようにHSPの恋人と一緒に暮らしているという方は、相手を疲れさせない配慮が必要です。
私たちが感じているHSPが同棲をうまく続ける心得は、
- 伝えたいことは言葉で伝える
- 感情につられないようにする
- 苦手な刺激を考慮する
- できないことを責めない
- 否定しない
- 相手の機嫌が悪い時は距離を置く
- 家事は便利家電に頼る
の7つ。
特に便利家電は無くてはならないものとなっています。
なかでも食洗機とルンバは家事負担がかなり軽減されて、とても助かりました。
疲れが原因で喧嘩になったりすれ違うこともなくなって、二人の関係を円満にするのにも役立っています!
疲れやすいHSPだからこそ、家事は積極的に便利家電に頼るべき。
ぜひ検討してみてくださいね!
自分自身に余裕をもつ
HSPの恋人とうまく付き合っていくためには、自分自身に余裕をもつことも必要です。
HSPは感受性は鋭く、あなたに精神的な余裕がないことに気が付いてしまいます。
また、あなた自身に余裕がないと感情的になったり、恋人を傷つけてしまうこともあると思います。
HSPの恋人を気遣うことも必要ですが、恋人を傷つけないために自分自身に余裕がもてるように労わることも必要となります。
HSPの恋人だけじゃなく、自分自身のことも大切にしましょう!
いざという時に背中を押せる存在でいる
HSPの恋人に寄り添ってあげることはとても大切です。
ですが、時には背中を押してあげることも必要でしょう。
HSPの中には、
- いろんなことを考えすぎて慎重になりすぎてしまう人
- 臆病になってしまう人
- 傷つくことを恐れて動けなくなってしまう人
もいます。
そんな方には、HSPの感覚を理解した上で優しく導いてあげてください。
あなたの存在や言葉が勇気となって、一歩を踏み出すことができます。
HSPの恋人が生きやすい毎日を送れるようには、あなたの支えが必要です。
唯一何でも話せる存在を目指す
彼くんって、私の前と他人の前では別人みたいだよね~
人のこと言えないでしょ!みみこだって家では...
それ以上はダメ!!!!
HSPは誰にでも気を遣ってしまうわけではありません。
自分が「この人になら本当の自分を出せる」と思った人になら、気を遣わずにいることができます。
HSPの恋人を持つみなさんには、ぜひそんな存在になっていただきたいです。
そのためには、普段からたくさんHSPの恋人の話を聞くことが大事。
HSPはあまり自分の話をしないイメージがあるかもしれませんが、自分が心を許した人の前ではとてもおしゃべりになる人もいます。
もちろん、すぐにそんな関係性になるのは難しいと思います。
心が折れてしまいそうなこともあるかもしれません。
ですが、一度HSPの恋人の何でも話せる存在となれれば、他のカップルにはないような強い絆を持つことができます。
HSPの恋人のために何ができるのか調べているあなたになら、きっとそんな関係を作り上げることができるはずですよ。
HSPの恋人がされて嬉しかったこと・つらかったこと
次に、私たちHSPカップルの経験から、具体的に恋人にされて嬉しかったこととつらかったことをご紹介します。
ぜひ参考にしてみてくださいね!
嬉しかったこと
①自分が大切にしているものを一緒に大切にしてくれること
私は家族や友人を大切にしているのですが、彼も同じように私の家族や友人を大切に扱ってくれることを嬉しく感じます。
私が大切にしている思い出話もよく覚えていてくれて、大切なものを共有してくれることに嬉しさを感じます。
②会社でつらいことがあったとき話を聞いてくれたこと
会社でいやがらせをされて、ショックで寝込んでしまったことがありました。
そのとき、何があったのか無理やり聞こうとせずに、私が落ち着いてからゆっくり話を聞いてくれました。
そんな彼の対応にはとても心が救われました。
つらいことがあったとき、いつも彼が私の気持ちに寄り添ってくれることに感謝しています
③心配させないようにしてくれること
私が心配性なのを理解してくれているので、不安に感じるようなことをできるだけ避けてくれます。
一緒に暮らす前もこまめに連絡をくれましたし、今でも私を不安にさせるような言動はしないようにしてくれます。
つらかったこと
①機嫌が悪いときに八つ当たりされたこと
過去に、機嫌が悪いと私に当たってくる恋人がいました。
言い方がきつくなったり、無視をされたり。
私はつい相手の機嫌を窺ってしまうクセがあるのですが、それに付け込んでストレスのはけ口のようにされてしまうことがありました。
八つ当たりをされるたびに「どうしてこんな気持ちにならないといけないのだろう」と感じていました。
②悩みを否定される
私が悩み相談をしているのに、その悩みを否定されてしまったことがありました。
「考えすぎ」
「そんな風に考える方がおかしい」
せっかく勇気を出して相談したのに、そんな風に言われてしまい悲しくなってしまいました。
HSPを否定されるのもつらいことです。自分はHSPかもしれないと言われても否定しないようにしましょう。
HSPの恋人を理解する方法
HSPの恋人のことをもっとよく知りたい!
自分にできることをしたい!
そんな方にはおすすめしたいのが、HSPについて書かれた本を読むこと。
私たちがおすすめする2冊の本をご紹介します。
「繊細さん」の本
まず1つ目が、『「繊細さん」の本』
2018年の発行から累計50万部を超える大ヒットをした本で、世間にHSPの存在を広く知らしめるきっかけとなりました。
HSP専門カウンセラーである武田友紀さんによって書かれた本書は、まさにこれからHSPについて勉強したいという方におすすめ。
イラストが多く、HSPがどういったものなのかをHSPではない方にもわかりやすく紹介しています。
HSPの恋人をよく理解したいと考えている方は、まずはこの『「繊細さん」の本』を読んでみて、HSPがどのようなものかを理解するのがよいでしょう。
また、『「繊細さん」の本』では、繊細さんが生きづらさを緩和させるためのテクニックも多く紹介されており、ノウハウ本の要素もあります。
この本を読んでおけば、恋人のためにどんな配慮ができるのかがよく理解できるはずです。
私もなるほど!と思うものばかりでした。ぜひ読んでみてほしいです。
鈍感な世界に生きる敏感な人たち
2つ目が、『鈍感な世界に生きる敏感な人たち』
こちらはデンマークの心理療法士のイルセ・サンさんによって書かれた本。
HSPの生きづらさと向き合うための内容になっており、『「繊細さん」の本』に比べてさらに実践的。
読んでいると、まるでイルセ・サンさんからカウンセリングを受けているような気持ちになります。
内容が少し複雑なところもあるので、『「繊細さん」の本』のあとに読んでみることをおすすめします。
HSPの恋人が抱える生きづらさの根本的な原因、背景を知りたいと感じる方にぜひ読んでみてほしいです。
傷つけないHSPの恋人との接し方:まとめ
HSPの恋人/パートナーを持っている方に向けて、繊細カップルの経験からHSPの恋人との接し方をご紹介してまいりました。
HSPの恋人と付き合っていく上で心がけたいこと
- 価値観を否定せずに理解しようとする
- 無理をさせない
- 余裕を持つ
- いざという時に背中を押せる存在でいる
- 唯一何でも話せる存在を目指す
正直、難しいなと感じたこともあったかもしれません。
ですが、一番大切なのはやはりお互いを理解しようとすること。
みなさんがHSPの彼女/彼氏を理解しようとするのはもちろんのこと、HSP側にもみなさんがHSPを理解しようと努力していることを知ってもらう必要があります。
なかなか二人の距離が縮まずに悩んでいる方は、恋人に相手を理解したいという姿勢を見せてみてはいかがでしょうか。
HSPが生きやすさを手に入れるためには、恋人の存在は欠かせません。
この記事を読んでくださった方が、HSPの恋人の一番の理解者となれることを祈っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。