不安すぎる…。私みたいな人が会社でうまくやっていけるのかなぁ…。
春から社会人になるみなさんの中には、社会人生活が不安で仕方がない方もいるのではないでしょうか。
また、現在新卒で入社した会社でうまくやっていけず悩んでいる方もいるかもしれません。
誰しも初めてのことに不安やストレスを感じるのは当然のこと。
ですが、対人関係に悩みを抱えやすいHSPは不安もひとしお。
そこで今回は、社会人歴5年のHSPが教える!HSP新入社員が心がけたいことをご紹介します。
- 社会人になるのが漠然と不安
- 会社でうまくやっていけずに悩んでいる
- HSPの新入社員はどんなことを意識したらいいか知りたい
- 心を穏やかに働き続ける心がけが知りたい
私が新入社員の頃も、みなさんと同じように毎日不安に襲われていました。
自分の立ち振る舞いが正解なのかずっと疑問に感じていたし、帰る頃には心身ともに疲れ切っていました。
ですが、5年働き続けてみて「なるほど!」と感じたことがたくさんありました。
もしこれを知っていたら、私が新入社員の頃はあんなに苦しまなかったと思います。
社会人生活は、人生の中でとても長いです。
時には苦しい局面にも遭遇するかもしれませんが、どんな心がけで働き続けるのかによって結果が変わってくるように感じます。
HSPさんが心穏やかに働き続けられるように、新入社員のHSPに知っておいてほしいことをまとめました。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
HSPの中には仕事にストレスを抱えて、精神的に病んでしまう方もいます。そんなことにならないために、HSPはどんな心がけで働いていくべきなのか確認しておきましょう!
僕たちが実践しているちょっとしたテクニックも紹介しました。こちらも要チェックです!
HSP新入社員が悩みやすいこと
HSPとは、刺激に敏感で繊細な気質を持った人のこと。
HSP(Highly Sensitive Person)
「繊細な気質を持った人」や「敏感な人」のこと
特徴としては、
- 物事を深く考えたり、深く味わう
- 刺激に対して敏感
- 共感力が高く、人の気持ちを察する
- 変化に気が付きやすい
などが挙げられます。
自分がHSPかもしれないと感じる方は、まずはアーロン博士が提唱するHSP診断をしてみることをおすすめします。
そんなHSPの新入社員はどんなことに悩みやすいのでしょうか。
私たちHSPカップルの経験から、6つご紹介します。
慣れない環境に疲れてしまう
刺激に敏感なHSPは、環境の変化があまり得意ではありません。
そのため、新入社員のうちは
- 電話の音
- みんながデスクに向かって作業している雰囲気
- 人の話し声
- 職場の空気感
など、これまで感じてこなかった会社独特の雰囲気に疲れを感じることでしょう。
HSPの新入社員にとってまず必要なのは、職場の雰囲気に身体を慣らしていくこと。
最初からいろいろなことを頑張ろうとせずに、雰囲気を受け入れることに集中しましょう。
分からないところを質問できない
初めて聞く用語。初めて触るシステム。
新入社員にとって、仕事はわからないことだらけ。
最初に先輩から教えてもらっても、やっていくうちにわからないことがたくさん発生してきます。
そんなとき、先輩が忙しそうにしていると質問ができなくなってしまうことがあります。
また、「こんな質問するのっておかしいかな?」と悩んでしまったり、「こんなことも知らないなんて使えないやつだと思われたらどうしよう」と考えてしまうこともあるでしょう。
僕もわからないところを質問するの、すごく嫌だったな~。
HSPの新入社員にとって、わからないことを質問できるようになることは1つの関門とも言えるかもしれません。
覚えることが多すぎて頭がパンクする
1つ1つのことを深く考えて処理をするのが得意なHSPさん。
その一方で、複数の仕事を同時進行にこなすマルチタスクが苦手な方が多いです。
新入社員の頃は、どうしても一度にたくさんのことを覚えなければならなくなります。
覚えなければならないことが多すぎてパニックになったり、ミスを起してしまったりすることもあるのではないでしょうか。
私も新入社員の頃にとんでもないミスをして、関係部署を駆け回ったことがあります。
電話を取るのが怖い
どんな案件かをすぐに把握し、適切な対応しなければならない電話対応。
新入社員に限らず、電話が苦手だと感じるHSPはとても多いです。
また「電話取りは新人がする」という風習のある会社もまだ多く、「電話を取りたくないけど取らないと…!」という葛藤に悩む方も少なくありません。
気にしすぎてしまう
普段から周囲の目を気にしてしまいやすいHSP。
新入社員となるとさらにその傾向が強くなります。
- 周りが忙しそうにしているのに自分には何もできないことが申し訳なく感じる
- 礼儀のない人だと思われたくなくて過剰に気を遣ってしまう
- 1つ1つの業務にプレッシャーを感じる
- 上司のちょっとした言葉を気にしすぎてしまう
新入社員のうちは、周りの人が自分をどんな人なのか認識できていません。
だからこそ、1つ1つの行動から自分のイメージが形成されてしまうことを警戒してしまうのではないでしょうか。
私も新入社員のとき、仕事が遅い人だと思われたくなくて大急ぎで頼まれたことをしていたことがあったな~!
苦手な人との付き合い方に悩む
いじわるなことを言ってくる人、言い方がキツイ人など。
会社にはどうしても苦手だと感じてしまうタイプの人もいます。
HSPの新入社員は、そんな人との付き合い方に悩んでしまうこともあります。
学生のうちは一緒にいる友達を選ぶことができました。
ですが、社会人になってからは業務のために苦手な人ともある程度付き合っていく必要があります。
苦手な人とどのように折り合いをつけて付き合っていくのか。
これはHSPの新入社員が穏やかに働き続けるために重要なポイントです。
私は自分の失敗談から気が付いたことがありました。この後紹介する「HSP新入社員がこころがけたいこと」を要チェックです!
新卒HSPが心がけたいこと
HSPの新入社員が悩んでしまうポイントを確認することができました。
では、新卒のHSPはどのようなことを心がけていったら良いのでしょうか。
私たちの経験から5つ紹介します。
新入社員は覚えることが仕事だと意識しよう
新入社員のうちは、仕事のことが何もわからないのは当然のこと。
ベテラン社員のようにバリバリ働くことができないのも、当たり前のことです。
そんな新入社員に求められるのは、少しでも早く自分の業務を覚えること。
スピードや完成度にこだわろうとせずに、自力で業務ができるように覚えることに努めてみてください。
そうなると必然的に先輩に質問をする機会も増えてしまうと思います。
先輩が忙しそうにしていて声をかけにくい気持ちもとってもよくわかります。
ですが、新入社員の仕事は覚えることなのだから、本来は先輩の忙しさはあまり気にしなくてもOKなんです。
とはいえ、気遣い屋のHSPさんは声がかけにくいと思います。
「すみません。○○の件で質問があるので、お時間あるときに声をかけていただけますか?」
など、相手の忙しさを考慮した上で質問があって困っていることを伝えてみてください。
私自身も新人の頃は、質問をするのが申し訳なくて嫌いでした。
ですが、自分が新入社員の教育担当をしてみて、積極的に質問をしてくれる子は業務をしっかり自分事として捉えていて印象が良いということに気が付きました。
私が伝え忘れたことを質問してくれて、助かったこともありました。
自分が教える側になったことで、質問をよくしてくれる子の方が印象が良かったんだと気が付きました!
新入社員の仕事が覚えることであるように、教育担当の仕事は新人に仕事を覚えさせること。
新人が質問をしたり、先輩が質問に適切に対応するという双方の協力が大事です。
質問するのが申し訳ないなと感じてしまった時は、「いや、自分の仕事は覚えることなんだ!」と思い出してみてくださいね。
マニュアルを作りながら1つずつ覚えていこう
新入社員は覚えなければならないことがたくさん。
マルチタスクが苦手なHSPが、一度に覚えきれないのは当然のことです。
そこで実践してほしいのが、確認しながら業務ができるような自分だけのマニュアルを作ること。
- 先輩に教わったときにメモをとる
- メモした内容をわかりやすくマニュアル(ノートなど)にまとめる
- マニュアルを見ながら業務を進める
- イレギュラーな案件、新しく知ったことはマニュアル書き込んでいく
正直なところ、一度に教わったことを覚えきれる人なんていません。
覚えきれないという大前提のもと、どうしたら覚えられなくても業務が進められるかを考えましょう。
新入社員は覚えることが仕事とはいえ、一度に全部覚えようとしなくても大丈夫!
コツコツと知識と経験を増やしていけばいいのです。
電話対応に戸惑わないようにカンペをつくる
慣れてしまえば気にならないという人もいますが、HSPの多くはいくつになっても電話が苦手だったりします。
そのため、無理やり電話を取る機会を増やして慣れようとするよりも、電話の何が苦手なのかを考えながら対策をする方が早いです。
私が実践したのは、電話対応のカンペづくりでした。
A4の1枚の紙にフローチャートのように場合分けをして、セリフや電話機の操作方法、よく転送する番号などを一目でわかるように記入しておくのです。
私は電話を取るときに、相手の話を聞きながら対応方法を考えることが苦手でした。
そのため、考えなくても相手の話を聞くことに集中すれば対応がわかるようにしたのです。
カンペを見るようになってからは、以前よりも穏やかに対応できるようになりました。
電話が苦手、怖いと感じる方は、ぜひカンペづくりをやってみてほしいです。
HSPの電話克服方法は、HSPが電話を苦手に感じる理由と克服方法【電話のストレスから解放されよう】でも紹介しています。
こちらも参考にしてみてくださいね。
周りを観察してみよう
「目上の人には失礼がないように接しなければならない」
「ミスをしないように、何事も全力でやらなければならない」
HSPの中には、このような「~しなければならない」という思い込みがとても強い人がいます。
もちろん、目上の人に失礼な態度をとらない方が良いし、ミスもしないに越したことはありません。
ですが、そうできないこともあるよね。と考えてほしいのです。
仕事をしていると完璧主義を貫けない場面が多々発生します。
そんなときに自分の思い込みが強すぎると自分を責めてしまったり、精神的に病んでしまうきっかけになります。
また、入社してしばらく経ったら周りをよく観察してみてください。
歳の近い先輩たちは目上の人にどのように接しているのか。
周りの先輩は、どのような働き方をしているのか。
そんな風に観察してみると、意外とみんな他人をあまり気にせずに自分のペースで働いていることに気が付けるのではないでしょうか。
新入社員の頃は、先輩はみんな何事にも全力でバリバリ働いているように見えてしまいがち。
ですが、実際はみんな自分のペースを守りながら働いています。
働いていてつらいなと感じた時は、自分に厳しすぎるルールを設けていないか考えてみてほしいです。
苦手な人のかわし方を考えよう
会社にはさまざまな考え方を持った人が働いています。
なかには、HSPと相性が悪いようなクセの強い人も一人はいるはず。
そこで、HSPの新入社員に心がけてほしいのが苦手な人のかわし方を考えること。
さっき社会人になったら苦手な人とも付き合っていかないといけないって言っていたよね?矛盾していない?
もちろん、先ほど話したように社会人になったら苦手な人を避けてはいられません。
ですが、苦手な人に正面から向き合っていくのはとてもしんどいこと。
そこで、避けるわけでも正面から向き合うわけでもなく、攻撃をうけずにうまく関わっていく方法を見つけてほしいのです。
例えば、私は言い方がキツイ先輩に用事があるとき、直接話しかけにいかずにメールで連絡をします。
メールでも嫌な言い方をしてこないように、CCにお互いの上司を入れます。
また、メールを見てもらえないときは、席を立った瞬間に付箋を置くこともあります。
これらの行為は決して悪いことではありません。
真面目なHSPさんほど、苦手な人とも付き合っていけるようにならなくては!と正面から向かってしまいがち。
でも、多くの人は同じように苦手な人との関わり方に工夫をしています。
もちろん、本当にひどいことをされたときは上司や先輩に相談した方がいいです。
ですが、相談するほどではないけど苦手な人の対応に困っている人は、うまいかわし方を考えてみてくださいね。
この仕事は自分に合っていないかもと感じたら
ここの会社で頑張ろう!と思っていたものの、会社のことを知れば知るほどやっていけない気がしてしまう。
そんな方は、転職を検討するのも手。
年功序列が崩壊しつつある日本は、これから海外のように転職を経験するのが当たり前な世の中にかわりつつあります。
昔はよく「3年は働き続けるべき!」という考え方がありましたが、今では3年経たずとも転職する人も多いです。
自分の違和感を見逃さないようにしましょう。
新入社員なんだから転職を考えてはいけないなんて思う必要はありませんよ!
とはいえ、次の会社が決まるまでは慣れない仕事をしなければならない中いきなり転職活動を始めるのは大変です。
そこで、おすすめしたいのがリクナビNEXT。
リクナビNEXTは、転職を決意した人しか登録してはいけないわけではありません。
みなさんと同じように会社に違和感を抱きながら、転職をしようか迷っている人も多く利用しています。
休憩中や寝る前など、ちょっとの空き時間にどんな求人があるのかをチェックしてみるとよいでしょう。
また、グッドポイント診断という自分の強みを診断してくれる分析ツールもおすすめ。
リクナビNEXTで転職市場の情報をチェックすることで、いまの会社で働く以外にも選択肢があるということを頭の片隅に置いておきましょう。
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僕も利用しています!グッドポイント診断が特に為になりましたー!
すでに転職を決意していた方には、転職エージェントの利用もおすすめです。
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こちらもご確認くださいね。
HSP新入社員がもつべき心がけ:まとめ
社会人生活が不安な方や、新卒で入社した会社でうまくやっていけず悩んでいる方に向けて、HSP新入社員がもつべき心がけを紹介してまいりました。
HSPの新入社員が悩みやすいこと
- 慣れない環境に疲れてしまう
- 分からないところを質問できない
- 覚えることが多すぎて頭がパンクする
- 電話を取るのが怖い
- 気にしすぎてしまう
- 苦手な人との付き合い方に悩む
HSPの新入社員が心がけたいこと
- 新入社員は覚えることが仕事だと意識しよう
- マニュアルを作りながら1つずつ覚えていこう
- 電話対応に戸惑わないようにカンペをつくる
- 周りを観察してみよう
- 苦手な人のかわし方を考えよう
HSPにはどうしても苦手だと感じることがあります。
ですが、無理やり治そうとするのは逆効果。
少しでも心がラクに業務に取り組めるように、自分なりに工夫をしてみてましょう。
真面目なHSPさんほど、「~しなければならない」という自分の思い込みでがんじがらめになっていることがあります。
周りの先輩たちの様子をよく観察しながら、自分のペースを保ちながら仕事を続けていけるようになりましょう。
みなさんが自分らしくいきいきと働き続けられることを祈っています。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。