怒られたらどうしようっていつも考えちゃうんだよね~。どうしてこんなに怒られることに恐怖心を感じるんだろう?
怒られるとひどく落ち込んでしまうんだけど、どうしたらみんなみたいに聞き流せるのかな?
傷つきやすいHSPの中には、怒られるとひどく落ち込んでしまうという方も多いのでは?
どうしたら他の人のように怒られても聞き流すことができるのか、疑問に感じたことも多いはず。
そこで今回は、HSPが怒られるのが怖い理由と怒られたときに程よく聞き流す方法をご紹介します。
- 怒られることに恐怖心を感じる
- 怒られるとひどく落ち込んでしまう
- 怒られることを恐れないようになりたい
- 怒られたときに程よく聞き流す方法が知りたい
実は、私自身も怒られるのが怖いと感じてしまうタイプ。
先生に怒られたくないという理由で、学生時代も校則を律儀に守る超真面目な生徒でした。
学生生活で怒られたこともほぼなかったと思います。
友達に真面目すぎると言われることもありました…。(だって、怒られるの嫌なんだもん)
もちろん誰だって怒られるのは苦手だと思うのですが、それでも私はちょっと異常だと感じます。
そこで、そんな私がどうして怒られることに恐怖心を感じてしまうのか考えてみました。
また、アルバイトや社会人経験を通して感じた、怒られたときにほどよく聞き流す方法をご紹介したいと思います。
どうして怒られることに恐怖心を感じるのか、その理由を理解することで対策をすることができます。
ほどよく聞き流す方法を覚えて、怒られる恐怖から抜け出しましょう!
HSPが怒られるのが怖い理由
HSPとは、刺激に敏感で繊細な気質を持った人のこと。
HSP(Highly Sensitive Person)
「繊細な気質を持った人」や「敏感な人」のこと
特徴としては、
- 物事を深く考えたり、深く味わう
- 刺激に対して敏感
- 共感力が高く、人の気持ちを察する
- 変化に気が付きやすい
などが挙げられます。
自分はHSPかもしれないと感じる方は、まずはアーロン博士が提唱するHSP診断をしてみることをおすすめします。
そんなHSPは、どうして怒られることが怖いと感じてしまうのでしょうか。
- 言葉を重く受け止めすぎてしまう
- 人格を否定されている気がしてしまう
- 相手の熱量を感じ取りすぎてしまう
- 怒られ慣れていない
の4つをご紹介します。
言葉を重く受け止めすぎてしまう
物事を深く考えるHSPさん。
誰かに怒られたときもその言葉を深く考えて、重く受け止めてしまうことがあります。
例えば、上司に業務の相談をして、指示を仰ぐだけじゃなくて自分の考えを提案するように怒られたとします。
そのように言われたHSPさんは、
上司にいつも何も考えないで仕事してるって思われてるのかな…。なんで私はそんな風に思われちゃうんだろう。
と考えてしまうことがあります。
上司は相談された内容に対して自分の考えを提案するように言ったのであって、普段のことは何も言っていません。
それにも関わらず、過去にあった出来事を思い出したりして、上司がそのように怒った背景を想像してしまうのです。
言われた言葉だけを受け止めて「今言われたことだけ直せばいいや~」とならないんですよね。勝手にいろいろ考えて一人反省したり…。なんで私はうまくできないんだろうと悲観的になったり。
人格を否定されている気がしてしまう
HSPの中には、怒られると人格否定をされていると感じてしまう方もいます。
相手がそんな言い方をしていなくても、
「きっと僕のこと、ダメなやつって思っている…」
「怒られてばかりの私はダメなやつなんだ…」
と、まるで自分自身を否定されたように感じてしまいます。
怒られたときに人格否定されていると感じるのには、過去のトラウマと関係があると言われています。
みなさんは子どもの頃、親から怒られる際に
「お前のせいだ」
「お前が悪い」
などと言われたことがありますか?
これは行為そのものではなく人格否定をするような怒り方。
人格否定をする怒られ方をされてきた子どもは、大人になっても行為そのものではなく、自分自身がすべて悪いと考えるようになってしまいます。
また、親に怒られて無視されたり暴力を振われた経験があると、怒られることに対する恐怖心を抱きやすいです。
いい子でいないと見捨てられるという恐怖心から、過剰に怒られることを恐れてしまう人もいます。
相手の熱量を感じ取りすぎてしまう
怒りというのは、さまざまな感情の中でもかなり強いエネルギーを持っています。
ただでさえ相手のエネルギーを感じ取ってしまいやすいHSPは、相手の熱量に圧倒されてしまいます。
特に相手から怒鳴られたりすると、ただ怖いという気持ちでいっぱいになってしまい内容が頭に入ってこないことも。
私は怒られた後、必ず頭が痛くなります。
怒られ慣れていない
刺激を求めないHSPは、小さい時から危険な遊びをすることもなかったのではないでしょうか。
そのため、幼少期からあまり怒られる経験をしてこなかった人も多いと考えられます。
学生時代にスポーツをやっていると監督に怒られる経験がありますが、そうではないとなかなか怒られ慣れる機会はありません。
僕も怒られることは好きじゃないけど、部活で怒られすぎて多少は慣れたかもしれない!
怒られることは良いことではありません。
ですが、ある程度怒られることに慣れることで、うまい聞き流し方や気持ちの切り替え方を身につけることができます。
HSPが怒られることに苦手を感じるのは、そもそも怒られ慣れていないということも考えられます。
HSPが怒られる場面
HSPがどうして怒られるのが苦手なのかわかりました。
では、HSPが怒られる場面とはどのようなときでしょうか。
私や彼の経験から4つご紹介します。
慌ただしいところでテキパキ動けないとき
HSPの多くがよく考えてから行動するタイプ。
そのため、慌ただしい状況で臨機応変に行動するのが苦手な方が多いです。
先輩や上司から、もっとテキパキ動けないのか怒られてしまうことがあります。
私自身も学生時代の居酒屋のアルバイトで、忙しい時に何からやったらいいのかわからなくなってしまい店長からひどく怒られていました。
ゆっくりじっくり考えるのが得意なHSPさんは、短い時間に判断力が求められる環境は合わない可能性が高いです。
HSPさんがテキパキ動けるようになるのはなかなか難しいことだと思います。それよりも、もっと自分に合った環境を探す方がおすすめです!
話し合いをしていて意見が言えないとき
周囲の目を気にしてしまうHSPは、話し合いの場面でなかなか自分の意見を言えません。
「自分がこんな風に言ったら、他の人はどう思うだろう?」と考えたり、「自分はこう思うけど間違っているんじゃないか…」と不安に思って言い出せないこともあります。
そんなHSPさんに対して、
「もっと自分の意見を持ちなさい」
「思っていることがあるなら言いなさい」
などと怒ってしまう人もいます。
ですが、HSPだって意見を持っていないわけではありません。
どんな意見でも受け入れてもらえるような状況下であれば、意見を出すこともできます。
問題なのは話し合い自体が意見を言い出しにくいような雰囲気になっていることであって、その状況を改善しないで、意見を出せるようになれというのは無茶な話。
意見を言うように怒られても、あまり真に受ける必要はないのかもしれません。
私も以前、友達から「思ってることがあるなら言ってよ」と言われたことがあります。でも私が言ったところで、どうせ怒るじゃんって思ってました。
なよなよするなと言われる
「なよなよしてるな!」「シャキッとしなさい」
そんな風に言われたことのあるHSPも多いのではないでしょうか。
特に運動部に所属していた方は、コーチからこのようなことを言われた経験があるかもしれません。
物腰が柔らかく、常に周囲を観察して行動しているHSPは、どうしても周囲から自信なさげに見られてしまいがち。
多くのHSPが言われたことのあるセリフで、あまり気にすることはありません。
ですが、背筋を伸ばしたり自信があるように見せる工夫をすると、今後得することも多いかもしれません。
僕は部活で言われすぎて、うんざりしてました…。
言いがかりを受けるとき
良心的で優しい印象を持たれやすいHSPは、言いがかりを受けることもしばしば。
ちょっとしたミスを過剰に怒られたり、ストレスのはけ口にされてしまうことも少なくないでしょう。
また、自分のミスではないのに「言いやすいから」「言っても怒らなそうだから」という理由で、誰かの代わりに怒られてしまうこともあるのではないでしょうか。
正直なことを言うと、私は自分の過失よりも言いがかりを受けて怒られることの方が多いです。
どうして私ばかりこんな風に言われなくちゃいけないんだろうと感じる気持ちも、よくわかります。
私自身も都合よく利用されるのなら、他人にいい態度をするのはやめようと思ったことがあります。
ですが、嫌なことをしてくるのはほんの一部の人だけ。
あとの人は、HSPの誰に対しても気持ちの良い態度で接することができる点を素敵だと感じています。
人を大切にし丁寧に接することができるのは、HSPの魅力の1つ。
嫌なことをしてくる人のために、素敵な魅力を無くさないようにしてくださいね。
どうしても心がつらくなってしまうときには、次の項で紹介する心をラクにする方法を参考にしてみてください。
安心してください。つらい思いをしているのは、あなただけではありません。一緒に乗り越えていきましょう。
HSPが怒られたときに心をラクにする方法
HSPがどんなときに怒られてしまうのか理解できました。
では、HSPが怒られたときに心をラクにするにはどうしたらよいのでしょうか。
相手の目的を考える
みなさんは、『嫌われる勇気』を読んだことがありますか?
『嫌われる勇気』は自己啓発の父と言われている心理学者アドラーの心理学を解説した本で、2013年の発行から長い人気を誇っています。
そんな『嫌われる勇気』の中に、人は怒りを捏造するという考え方が登場します。
例えば、書類にミスがあった部下に対して上司が怒鳴ったとします。
多くの人は部下がミスをしたために上司が怒ったのだと考えるでしょう。
ですが、アドラー心理学においては、上司は他の目的を達成するために怒りという道具を利用したのだと考えます。
- 他の社員にミスをするとこのような目に遭うと見せつけるため
- 自分の威厳をアピールするため
以上のような目的達成のために、怒りを捏造したと考えられるのです。
そもそも怒らなくてもミスを注意することはできます。それにも関わらず、上司は怒るという選択をした。
そこには、上司の本当の目的が隠されているのです。
みなさんが怒られた状況にも、似た部分がありませんでしょうか。
みなさんを怒った人は、本当に注意ではなく怒る必要があったのでしょうか。
理不尽に怒りをぶつけられたとき。相手から必要以上に強く言われたとき。
あまり自分を責めるのではなく、相手の真の目的について考えてみてほしいです。
私も過去に理不尽なことで怒鳴られたことがあり、別の方にどうしてそんなことをしたのか相手に聞いてもらったことがあります。その時に相手から「みみこさんが悪くないのは知っていたけど、自分の威厳をアピールしたくて怒鳴った」と言われました。無意識に怒りを捏造する人が多いなか、意図的に怒りを利用する人もいるのでご注意くださいね!
怖すぎるよ…
「怒る」と「注意する」の違いを知る
「怒る」と「注意する」は似ているようで、全然違います。
怒る
感情的になって強くとがめること
注意する
人の言動を直すように言うこと
わざわざ怒らなくても相手に言いたいことは伝わります。
傷つきやすいHSPも、注意なら傷つくこともありません。
例えば、私は学生時代の居酒屋バイトでいつも店長から怒られていました。
「ふざけるな!」「なめてんじゃねーぞ」と言われてもふざけてミスをしたわけでもなく、恐怖からもう怒られたくないという気持ちでいっぱいでした。
(そして、怒られたくないという気持ちしか記憶に残らず同じミスをしてまた怒られます笑)
ですが、そのあと別の受付のアルバイトをしたときは全く違いました。
教育担当の先輩は注意をするのがすごく上手な方で、「○○をすると××になってしまうから△△してください」と誰でも理解できるように的確に言ってくれました。
そんな風に言われて傷つくことはありませんでしたし、同じミスをすることもありませんでした。
受付バイトの先輩のように原因と改善策を言ってもらえれば、人は簡単に直すことができます。
それにも関わらず、居酒屋の店長のように怒鳴ったり感情論を唱える人はあまり賢い人だと言えません。
むしろパワハラが社会問題となっている中で、このような言い方しかできない人は異常でしょう。
もしみなさんが「注意する」ではなく「怒る」しかできない人のそばにいるのであれば、言葉を鵜呑みにすることはありません。
そして、そんな環境から離れることを考えましょう。
社会人になって、本当に仕事ができる人は注意するのが上手だと感じました。
もし「怒る」人に出会ってしまっても、自分のことをダメな人間だと思うことはありません。この人あまり賢くないなと思うといいですよ!笑
相手の言っていることの正しいところと間違っているところを分ける
HSPが怒られたときに意識してほしいのが、相手の言っていることの正しい部分と間違っている部分を判別すること。
HSPは怒られるとつい自分が100%悪いと感じてしまいがち。
ですが、実際には怒られた内容が100%正しいということは少ないと考えられます。
相手が勘違いしている部分があるだろうし、誰であっても仕方がなかったということもあるはずです。
相手の言っていることの正しい部分は受け止める必要がありますが、過剰に責任を感じる必要はありません。
○○は正しいし直さないといけないけれど、××は関係ない。
そんな風に受け止める部分とそうではない部分を分けましょう。
相手の言葉をかみ砕いて理解できるようになると、自分を保ちやすくなりますよ。
怒られてばかりの人は環境を変えよう
HSPが怒られたときに心がラクになる方法を紹介しましたが、それでも怒られてなかりでは精神的につらくなってしまいます。
あまりにも怒られることが多い場合、そもそも環境が自分に合っていない可能性が高いです。
怒られ続けることで自分のことを否定的に捉えてしまう前に、自分にぴったりの環境へ移動することをおすすめします。
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こちらもぜひご参考くださいね。
HSPが怒られるのが怖い理由&程よく聞き流す方法 まとめ
怒られるのが怖いと感じるHSPに向けて、怒られるのが怖いと感じる理由と聞き流す方法を紹介してまいりました。
HSPが怒られるのが怖い理由
- 言葉を重く受け止めすぎてしまう
- 人格を否定されている気がしてしまう
- 相手の熱量を感じ取りすぎてしまう
- 怒られ慣れていない
HSPが怒られたときに程よく聞き流す方法
- 相手の目的を考える
- 「怒る」と「注意する」の違いを知る
- 相手の言っていることの正しいところと間違っているところを分ける
HSPはつい怒られたときに100%自分が悪いのだと凹んでしまいがちです。
ですが、実際にはタイミングが悪かったり、誰でもそうなっていた仕方のない事態も多いはず。
あまり責任を感じ過ぎずに、直すべきところと聞き流すべきところを判別するように努力してみてくださいね。
そして、「注意する」ではなく「怒る」しかできない人からは離れることを考えましょう。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。