HSPには事務職が向いていると聞いたけど本当なの?
HSPが事務職を選ぶときに注意した方がいいことってなに?
よくHSPに向いている仕事は事務職だと言われていますが、実際のところはどうなのでしょう。
実際にHSPで事務職として働いている私が、
HSPが事務職に向いているところと向いていないところ
HSPが事務職を選ぶときの注意事項
を紹介します。
- 就活を控える学生で事務職を選ぼうと思っている方
- 事務職に転職を考えている方
- 実際にHSPに事務職が向いているのか知りたい方
- HSPが事務職を選ぶときの注意事項が知りたい方
- 事務職の仕事について知りたい方
私が就活生のときも感じたのですが、事務のお仕事って内容がわかるようでわからないんですよね。
今回はHSPで事務職の私が、HSPが事務職に就いたらどのようなことが求められるのかをできるだけわかりやすく解説します。
きっと事務職が自分に合っているのか、自分にもできそうなのかが判断できるようになるはずです。
大切なのはHSPに事務職が合っているのかではなく、自分に事務職が合っているのか。事務職が自分にもできそうなのか判断できるようになることを目指しています!
HSPに事務職が向いているところ
まず、HSPが事務職に向いているところを確認してみましょう。
個人プレーで働ける
HSPに事務職が向いている理由について、まず挙げられるのが個人プレーであること。
HSPは共同作業があまり得意ではありません。
「気が利かないって思われてそうだけど、どこまで自分がやるべき?」
「作業が遅いって思われてそう」
と不安を感じてしまいがち。
ですが、事務は書類の作成など個人で完結する業務が多いため、自分のペースで取り組むことができます。
業務の進め方も自分で好きなように調整できるため、他人から細かく指定されることもありません。
HSPには計画を立てるのが得意な人も多く、自分の業務の段取りを調整するのも苦にならないはず。
よって、個人プレイができる事務職はHSPに向いていると言えそうです。
学生時代の飲食業のアルバイトで、いかに自分が共同作業が苦手なのか思い知りました・・・。個人で作業できるのは本当に気がラクです。
人のサポートができる
HSPは自分が活躍するよりも、他人のサポートをする裏方の仕事を好む傾向にあります。
事務職は出張手配やなにかの手続きの代行、書類作成などまさに人のサポートがメイン。
HSPはあらゆる可能性を判断し対処できるので、サポート業務にはぴったりだと言えます。
また、人のサポートをすることで、たくさんの人から「ありがとう」という言葉をかけてもらえるのも魅力。
自分の細かいことにも気が付くところを活かして人助けができたときには、心からやりがいを感じます。
人から感謝される仕事がしたい人にも事務職はぴったりです。
比較的忙しくない
職場にもよりますが、事務職は比較的忙しくありません。
慌ただしくバタバタと仕事をしているというよりか、ある程度決まった業務をコンスタントにこなしていくイメージ。
HSPは、短時間で判断して行動するのが苦手なところがあります。
慌ただしい中で働くのではなく、じっくり考えて自分のペースで業務に取り組めるような忙しくない仕事の方が続けやすいでしょう。
また、基本業務が忙しくないからこそ、業務後に趣味や副業にチャレンジする体力が残っているのもメリット。
一つの収入や生きがいに依存しないことは、HSPにとって重要な課題だと言えます。
ノルマがない
ノルマがないのもHSPに事務職が向いているところです。
HSPは人に流されやすいと思われていますが、実際はそうではありません。
HSPには、自分の考えに合っていないことには全力を出せないところがあります。
例えば営業職の場合、自分が少しでも「本当にこれはお客様のためになるのだろうか?」という迷いがあると、お客様に商品を売ることができません。
そうして売り上げを出すことができず、ノルマに追い詰められてしまうことも。
HSPが信念を貫くために、ノルマがないことは重要です。
HSPに事務職が向いていないところ
HSPが事務職に向いているところを紹介しましたが、「HSPはみんな事務職に就けば問題なし!」とも言えなそうです。
続いて、HSPに事務職が向いていないところを確認してみましょう。
電話応対がある
HSPにとって、もっとも嫌な仕事と言っても過言ではないのが電話応対。
残念ですが、事務の仕事をすると電話応対からは逃れることができません。
私も入社当時から、電話が怖くて怖くて大嫌いでした。
私が過去に受けた嫌だった電話は次のようなもの。
HSPの私が嫌だった電話
- 取引先からの電話
- 担当者のわからない問い合わせ
- 怪しい詐欺電話
- 間違い電話(他部署に転送しないといけない)
- 滑舌が悪い人からの電話
- 何回聞いても名前が聞き取れない人からの電話
問い合わせの電話や詐欺電話などの対応方法がわからなくてテンパるものはもちろんのこと、他部署に転送するという作業が必要な間違い電話も苦手でした。
取引先からの電話を転送がうまくできずに切ってしまったことも・・・。
電話応対って電話が鳴るだけでドキドキするし、対応後も「これでよかったのか・・・?」と不安になってしまい、しばらく緊張が収まらないこともありますよね。
HSPが事務職として働くのであれば、電話応対は覚悟しておきましょう。
ちなみに、HSPが電話の苦手を克服する方法はHSPが電話を苦手に感じる理由と克服方法【電話のストレスから解放されよう】でもご紹介しています。
マルチタスクが求められる
事務職は大きなプロジェクト持ってずっとその仕事をするというよりも、いくつも小さな担当業務を持ち、平行して対応することの方が多いです。
そのため、様々な業務を覚える必要がありますし、同時にいくつもの業務を行うマルチタスクが求められます。
HSPには、マルチタスクが得意でない人が多いです。
同時にいくつものことを進行させるのが苦手な人は工夫が必要かもしれません。
私もマルチタスクは得意ではありません。ですが、業務を細かく細分化してTODOリストに載せたりすることで、なんとかカバーできています。
工夫次第ではうまくやっていけることもあります。
マルチタスクが必要だから事務職は無理!ではなくて、どうしたらできそうか考えてみてもいいのかも。
意外と人と会話する機会が多い
事務職というと人と話さないイメージがあるかもしれませんが、実際にはかなりいろんな人と話をする必要があります。
具体的には、下記のような機会があります。
事務職が人と話す機会
- 手続きの説明
- 他部門への調整
- 問い合わせ対応
- 書類の記入催促
- 課長や部長への承認催促
特に私が難しいなと感じるのは、手続きの説明と他部門との調整。
業務に必要な手続きを私が調べて記入方法ややり方を説明しなければならないのですが、うまく説明ができずに落ち込むことがあります。
他部門との調整の際には、他部門の担当者がどんな人かわからず不安になってしまうことも。
そして、私が最も嫌だと感じているのが催促です。
みんな業務に忙しく、私が依頼した書類の記入や手続きを忘れていることがあります。
そんなときに私たちが声掛けをする必要があるのですが、私はそれがすごく苦手。
いつも「忙しいのに申し訳ないな・・・」と思ってしまいます。
特に部長や課長へ催促する時は、とても緊張してしまいます。
それに、書類を受け取るのが雑だったとか、めんどくさそうな言い方だったとかを気にしちゃいます。
このように事務職とはいえ人と話す機会がとても多いということは、ぜひ覚えておいてもらいたいです。
給料が高くない
業務がハードではないこともあって、事務職の給与は高くありません。
大卒であっても高卒と大差がないこともあります。
そのため、心配性なHSPの中には「このままで生活していけるのだろうか?」と不安に思う方もいらっしゃるかと思います。
毎月の奨学金の返済がきつかったり、経済的な不安が大きい人には向いていないのかもしれません。
私の場合は毎月の給与は少ないですが、ボーナスある程度まとまって入ります。なので、ほぼボーナスで奨学金の返済と貯金をしています。
私の周囲も同じようにしている子が多く、事務職として働くのであればボーナスのある会社を選んだ方が良さそうです。
また、生活費を節約して給料が少なくても困らないようにしておくことも大事。
私が実践している節約術は【生活費の負担軽減】すぐ真似できる節約テクニック16選で紹介しています。
いずれ需要がなくなる可能性がある
近年のAIの発達により、事務職の仕事はAIに取って代わると言われています。
そのため、事務の仕事を長く続けていられるという保証はありません。
いつか事務職が不要になり、別の仕事をされられたり出向やクビになる可能性も否定できません。
自分がずっと勤め続けられるのか不安に感じてしまう人にも事務職はおすすめできないかもしれません。
女性が多い
事務職は、現在ではまだ女性が多いです。
なかには長年事務として働いてきたお局様と呼ばれるような方もいます。
HSPの中には、そういった方との人間関係の構築が難しいと感じる方もいらっしゃるかと思います。
私自身も女性の集団に馴染めないところがあり、正直なところ今もお局様とうまく付き合えていません。
HSPが事務職として働くのであれば、女性が多いことやお局様との付き合いはある程度覚悟しておく必要がありそうです。
HSPが事務職で活かせること
では、HSPが事務職で活かせることはどんなことなのでしょうか。
HSPが事務職で活かせること
- 丁寧な仕事でミスが少ない
- あらゆる可能性を予想して対策をすることができる
- 周りのミスに気が付きフォローができる
- 分析して適切な対応を選ぶことができる
事務職は伝票処理などにおいて、確実な対応が求められます。
そこで、HSPの細かいところまで気が付き、丁寧に仕事ができる部分は重宝されます。
他人のミスをいち早くフォローして感謝されることも。
他には、あらゆる可能性を予測して事前に対策をすることができるのもメリット。
トラブルを未然に防いだり、より迅速な対応ができます。
また、分析能力に長けているので、どの人にどんな方法でアプローチをしたら効率が良いかを考えながら業務に取り組めます。
「○○さんはメールをあまり見ない人だから、直接声をかけたほうがいい」
「○○さんには相談するようなお願いの仕方をすると、気持ちよくやってくれる」
そのようなちょっとした工夫によって、周りが気持ちよく仕事ができる雰囲気を作ったり、効率を向上させることに貢献できます。
私も特に、どの人にどんなアプローチをすべきか判断するのには自信があります。HSPが事務の仕事をすると、自然とわかるようになってくると思います。
HSPが事務職を選ぶときに確認すべきこと
では、HSPが事務職を目指すと決めた場合に、職場選びに注意しなければならないのはどんなことでしょうか。
クレーム対応がないか
クレーム対応をする必要があるのかは必ず確認しておきましょう。
先ほど事務職として働くのであれば電話応対は避けられないとお話しましたが、クレーム対応は別です。
事務職の中には、クレーム対応が必要な会社もあります。
クレーム対応はかなり神経がやられますので、100%HSPには向きません。
クレーム対応がないかは必ず確認しておきましょうね!
トラブルの多い職場でないか
なかなか判別が難しいとは思いますが、トラブルが多い職場でないかも確認しておく方が良さそうです。
特に確認しておきたいのは、主に以下の点です。
- お局様がいる
- セクハラ・パワハラがないか
- 厳しい人がいるか
- いじめがないか
HSPはこういった人のトラブルに巻き込まれやすいところがあります。
できる限り職場にこのようなことがないか調査しておきたいところです。
とはいえ、会社説明会にも会社のホームページにも載らないような内容。どう調べたら良いのでしょうか。
転職の場合は難しいかもしれませんが、就活生にはOBOG訪問がおすすめ。
OBOGはリアルな会社の様子を把握しています。
会社が発表している情報よりも、とても貴重な情報が得られるはずです。
人と話すのが苦手なHSPには少しきついかもしれませんが、入社してから嫌な思いをするくらいであればいま少し頑張ることの方が良いのではないでしょうか。
また、OBOGと仲良くなっておくと入社後にもとても心が救われますよ。
OGOB訪問をするには大学のキャリア支援課に相談するか、ゼミの教授に相談してみると良いです。
OBOG訪問をして、ぜひ職場のリアルな様子を調べてみてください。
責任が重い業務を任せられないか
責任が重い仕事を任されないかも確認しておくと良いです。
HSPは人一倍責任感が強く、責任が自分だけにのしかかるような業務ではストレスがかかりすぎる可能性があります。
会社説明会では会社のことだけでなく、自分がどんな仕事を任される可能性があるのかもしっかりと調べておきましょう。
部署の異動が可能か
HSPにおすすめなのは、部署の異動が可能な会社。
もしも配属された部署でうまくやっていけなかった場合に、部署の異動が可能であれば転職せずに再スタートを切ることができます。
ここで注意したいのが、会社の規模。
従業員数が少なかったり会社の規模が小さいと、部署の異動ができても全員顔見知りでやりにくいだけということもあります。
他部署の人が誰がいるかわからないくらいの大規模で部署の異動が可能な会社を探してみてください。
社内の人間関係の濃さ
社内の人間関係がどんな雰囲気なのかも確認しておくとよさそうです。
私が見てきた様子だと、
大企業:人数が多く、社員同士の関係が希薄
中小企業:社員同士の仲が深い
傾向にあります。
したがって、自分はどちらの人間関係が適しているのかを考える必要があります。
私個人は、HSPには社内の人間関係があまり濃くない大企業がおすすめです。
互いのプライベートにあまり干渉してこないので、程よい距離感で接することができます。
私の会社は社員同士が希薄ところなのですが、すごく気が楽です。もちろん、仲良くなりたい人とはちゃんと仲良くなれますしね!
会社でどんな人間関係を築きたいのかは、HSPの中でも意見が分かれると思います。
就活生は先ほど紹介したOGOB訪問などで確認しておくと良いでしょう。
休暇が取りやすいか
最後に、休暇の取りやすさも確認しておきましょう。
HSPは常に脳をフル稼働させているので疲れやすいです。
しっかりと心も身体も休めるようなところで働かないと、体調を崩しかねません。
休みの取りやすさは忘れずに確認しておきましょう。
HSPが事務職に転職しようと思ったら
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HSPは事務職が向いている?事務職を選ぶときの注意事項を解説☆まとめ
HSPに事務職が向いているところ
- 個人プレーで働ける
- 人のサポートができる
- 比較的忙しくない
- ノルマがない
HSPに事務職が向いていないところ
- 電話応対がある
- マルチタスクが求められる
- 意外と人と会話する機会が多い
- 給料が高くない
- いずれ需要がなくなる可能性がある
- 女性が多い
冒頭でもお話したように、大切なのはHSPに事務職が向いているかではなく、自分に事務職が合っているのかどうか。
本記事で自分に事務職が合っているか判断できましたでしょうか?
もしも事務職を目指そうと決心がついた場合には、気を付けたいことを忘れずにチェックしておきましょう。
HSPが事務職を選ぶときに注意しておきたいこと
- クレーム対応がないか
- トラブルの多い職場じゃないか
- 責任が重い業務を任されないか
- 部署の異動が可能か
- 社内の人間関係の濃さ
- 休暇が取りやすいか
また、事務職以外にHSPが自分に向いている仕事を探す方法は、HSPの仕事選びの方法【長く勤められる職場の探し方】で紹介しています。
私自身は、事務職として今の職場を選択したことに後悔していません。
これからもいろんなことがあるとは思いますが、このまま今の会社で働き続けると思います。
みなさんにもそんな風に思える職場を見つけていただけたらなと感じます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。