HSS型HSPの方の中には、自分の性格がよくわからないという方はいませんでしょうか。
さまざまな出来事により自分が明るい性格なのか、それとも消極的なタイプなのかわからなくなってしまうことってあると思います。
私自身もまさにそうで、結構前から自分の性格がよくわかりません。
今日は、HSS型HSPの悩みである自分の性格がわからないことについて、お話ししようと思います。
- HSS型HSP
- HSS型HSPについて知りたい
- 自分の性格がわからないと感じる
HSS型HSPとは
HSPとは、刺激に敏感で繊細な気質を持った人のこと。
HSP(Highly Sensitive Person)
「繊細な気質を持った人」や「敏感な人」のこと
特徴としては、
- 物事を深く考えたり、深く味わう
- 刺激に対して敏感
- 共感力が高く、人の気持ちを察する
- 変化に気が付きやすい
などが挙げられます。
自分がHSPかもしれないと感じる方は、まずはアーロン博士が提唱するHSP診断をしてみることをおすすめします。
そんなHSPには種類があり、その1つがHSS型HSPです。
HSS型HSPとは、HSPの気質を持っていながらも刺激を追い求めてしまうタイプの人を指します。
熟考して行動するタイプのHSPに対し、HSS型HSPはあまり考えずに行動をしてしまったり、行動力があるため新しい刺激を求めて外へ向かっていく思考があります。
ですが、HSPであることには変わりがないので、他人の機嫌に左右されたり、刺激に疲れてダウンしてしまうことは同じ。
繊細なのに刺激がほしい
内向的な面もあるけど外向的な部分がある
と自分の中の矛盾点の多いHSS型HSPには、生きづらさを感じる人も多いです。
HSS型HSPについて、【HSS型HSPの特徴】HSS型HSPとは?刺激を求める繊細さんの7つの特徴で詳しくお話ししていますのでご覧ください。
自分の性格がわからないとは
先ほどご紹介したようにHSS型HSPさんには、自分の中の矛盾点がとても多いです。
人が大好きでみんなと集まって盛り上がるのが好きなのにとても傷つきやすかったり、新しいことに挑戦するような行動力があるのに疲れやすかったり。
そのため、自分のことを明るい積極的な人間だと思うときと、内向的で暗い人物だと思うときがどっちもあるのです。
また、人に気を遣ってしまいやすく、話し相手に合わせて自分の性格を変えてしまうこともあります。
相手があまり話さない人だと1人でしゃべり続けてしまったり、逆に話を聞いてほしいタイプの人だと大人しく話を聞き続けてしまいます。
そういったことから周りからも「元気で明るい人だ」と言われたり、逆に「大人しい人だ」と言われたり、人によって真逆の印象を持たれていることもあります。
傍から見れば相手に合わせることができて器用に思えるかもしれませんが、当の本人はこの行動に嫌気がさしていることが多いです。
私もずっと自分のことを「芯がないヤツ」「みんなにいい顔する八方美人」と思っていました…。
このようなことから、HSS型HSPは自分の性格がわからないと感じるのです。
自分の性格がわからなくて困ったこと
自分の性格がわからないことについて、学生時代困ったことがありました。
それは、スクールカースト上で自分がどこにいるのかわからないということでした。
みなさんは、スクールカーストをご存じですか?
スクールカースト
学校内で起こる明文化されない階級制度で、インドのカースト制度に倣ってこの名前が付けられている
クラスでイケてる男女がカースト最上位にいて権力を持っており、地味だったり華やかではない学生生活を送る子たちが最下位でイケてる子たちにこきを使われるというもの。
私がいた学校は、このスクールカーストがひどいところでした。
当時私はこのカーストのどこに所属していたのかというと、上位と下位の間のグレーゾーン。
実際はこのグレーゾーンが一番人数が多いのですが、その中でも上位寄りなのか下位寄りなのかは極めて重要でした。
一緒にいる友達でもカースト順位が決まってしまうため、みんなできれば上位に近い友達と仲良くしたいもの。
ですが、当時周りの人は私がどちらの人間なのかわからずに困惑していただろうと思います。
目立ちたがり屋で代表で人前で話したりするのを立候補するかと思えば、イケてる子たちとうまく話ができなかったり。
大人しい控えめなタイプなのかと思えば、1人でいるのが苦手でずっと誰かのところに行っていたり、女子が苦手で男子とばかり話していたり。
陽キャなのか陰キャなのか、よくわからない人物だと思われていた気がします。
ですが、私自身もクラスで浮いてはいけないという危機感は感じていて、どこかのグループに無理やり入れてもらったりしていました。
そのとき下位層のグループに入っても「本当は陽キャのくせに」と馴染めず、上位層に入ろうとしても「なんか違う」と浮いてしまうことが続いていました。
でもそれは当然のこと。
自分もわからないのに、他人が私の性格を理解できるわけないんですよね。
大人になって
大人になった今でも、自分の性格がよくわかりません。
ですが、いろいろなことを経験して、どんなときの自分が好きかはわかるようになりました。
一緒に暮らしている彼と過ごしているときや親友と過ごしているとき、大好きな友達と集まっているときの自分は大好きです。
そんなときの自分はいつだって「明るい」に称される人だと思います。
本当の自分の性格はわからないけれど、明るい自分が好きですし、明るい自分でいたいという気持ちを確認することができました。
まとめ
ちなみに、最近両親にも「私の性格ってなんだと思う?」と聞いてみました。
すると、母は「気が強くて口達者」と答えたのに対し、父は「気が弱い子」だと言いました。
両親でも、私の性格ついてこんなに理解が違うのです。
きっとこれからも自分の性格が「これだ!」わかる日は来ないと思います。
自分の陰の部分と陽の部分に、私は矛盾を感じ続けるのだと思います。
ですが、自分が好きな性格がわかっただけで、それでもいいか!と思えるようになりました。
答えが出ることはないので、陰の自分も陽の自分も受け入れてあげるしかなさそうです。