あ~もう無理!何もかもが嫌!連絡先全部消す!
ちょっと待った!衝動で動かないほうがいいかもよ?
連絡先は今消したことにして、ちょっとお話しない?
みなさんは、”人間関係リセット症候群”をご存じでしょうか?
人間関係リセット症候群
突然すべての人間関係を断ち切ることを繰り返してしまうこと
実際の病気の名前ではなく、人が陥りやすい現象に名前がついたものです。
具体的な行動としては、
などが挙げられます。
どうやら人間関係リセット症候群はHSPに多いのだそう。
ですが、HSPにとって人間関係をリセットすることは一長一短。
戦略的に人間関係をリセットするのはおすすめできますが、衝動で動いてしまうのはおすすめできません。
そこで、HSPの人間関係リセット症候群との向き合い方を紹介します。
みみこ
- HSS型HSP
- HSPの彼と繊細さん同士で同棲しています
- 境遇を活かして、HSPについて考察した内容を発信中
- アラサーの事務系OL
ときには人間関係をリセットすることも大切!リセットすべきときと、そうでないときを判断できるようになりましょう!
人間関係リセット症候群にHSPがなりやすい原因
HSPとは、刺激に敏感で繊細な気質を持った人のこと。
HSP(Highly Sensitive Person)
「繊細な気質を持った人」や「敏感な人」のこと
特徴としては、
などが挙げられます。
まずは、そんなHSPが人間関係リセット症候群になる原因から考えてみましょう。
周囲との人間関係に悩みやすいから
HSPは生まれ持った気質により、生きづらさを感じやすいです。
このようなことから周囲の人間関係に悩みやすいです。
そんな人間関係の悩みが積もり積もって爆発したとき、今の人間関係をリセットしてやり直したい!という気持ちになってしまいます。
私の場合、自分の意見が言えないせいか周りにぞんざいに扱われることが多くて、「こんな人間関係リセットして、誰も私のことを知らない世界でやり直したい」って思っていたな。
本当の自分を出せずに疲れてしまうから
HSPの中には、私のようなHSS型HSPの方もいらっしゃいます。
HSS型HSP
繊細で刺激に弱いにも関わらず刺激を求めてしまうHSP
繊細なのに刺激を求める。
人が好きなのに疲れる。傷つきやすい。
そのように多くの矛盾を抱えているHSS型HSPは、HSP以上に周囲に理解されにくく、自分自身がよくわからないと悩む人もいます。
そんなHSS型HSPは、周りに見せている自分と本当の自分に乖離が起きていることがあります。
本当の自分を偽って周りに合わせている自分に嫌気が差し、新しい環境でやり直したいという気持ちになることが考えられます。
周囲から理解されず孤独を感じやすいHSS型HSPが、人間関係をリセットしてどこかへ行ってしまう気持ちはすごくわかるな。
完璧主義だから
HSPには完璧主義者が多く、人間関係リセット症候群に陥りやすい原因となります。
自分に自信が無いHSPは、人間関係、仕事、家事・育児もいつだって完璧を目指します。
そんな中で、壁にぶつかってしまう時もあります。
このようにその壁が簡単に乗り越えられるものではないとわかったとき。
現状をなんとかしようとするのではなく、新しい環境で一から完璧な関係性を作り直したいと感じます。
一見、投げやりな態度にも思えるかもしれません。
一度こじれた関係が完全に元に戻らないことを知っているからこそ、新しい世界に行きたくなってしまうのです。
ストレスで頭がいっぱいになりやすいから
HSPは本来、計画を立ててから行動するタイプ。
そのため、唐突に人間関係をリセットするようなことはしないはず。
それなのにHSPに人間関係リセット症候群が多いというのは、どんな原因があるのでしょう。
そこには、ストレスが関係していると考えられます。
HSPが人間関係をリセットする要因
×大きなつらいできごとがあったから
○普段からのストレスの蓄積
長い間我慢してきたものが蓄積し、ちょっとしたことで大爆発。
いつものように冷静に計画をたてるような余裕もなく、衝動的にすべての連絡先を削除してしまうというような状況が考えられます。
ただでさえ、刺激に敏感でストレスを感じやすいHSP。
普段からストレスを発散できる場所を用意しておかないと、大爆発を起こす危険性があります。
HSPが人間関係をリセットすることのメリット
これまで見てきたように、HSPは人間関係リセット症候群に陥りやすい。
では、人間関係をリセットするのは、HSPにとってそんなに悪いことなのでしょうか?
答えは、NO。
HSPが人間関係をリセットするには、3つのメリットがあります。
人間関係をリセットすることで、苦手な人と無理に一緒にいる必要がなくなります。
ずっと我慢していたものから解放され、心がすーっとラクになるのを感じられるでしょう。
また、他人に合わせて傷ついてばかりで自信がなくなってしまった人は、新しい環境で本当の自分を取り戻すことができます。
自分は何が好きだったのか、自分は何がしたかったのか、改めて自分を見つめなおすと良いかも。
そして、なにより自分にとって良くない人間関係を断ち切ることで、本当に気の合う人と出会えるチャンスを手に入れることができます。
人間関係がうまくいっていないのには、周囲の人間との相性が悪いだけということもあります。
現状をなんとかしようとしても、一度植え付けられた印象を変えることは難しい。
今の人間関係に固執する必要はありません。
ありのままの自分でいられるような人間関係、居場所を探してみてはいかがでしょうか。
HSPが人間関係をリセットする際に注意すること
HSPにとって、人間関係をリセットすることは悪いことではないとわかりました。
ですが、HSPが幸せに人間関係をリセットするには、気を付けなければならないことが2点あります。
まず、先程見てきたような衝動的に人間関係をリセットするようなことは避けましょう。
なぜならば、HSPは人間関係をリセットしたことに罪悪感を感じ、後悔することがあるから。
自分が関係を築いていた人の中には、
自分が苦労していたときに助けてくれた方
あなたが大切にしたいと感じていた人間関係
も含まれていたはずです。
一時の感情で嫌なことばかりに目がいってしまい、大切にしていた人間関係も捨ててしまうことになります。
「私はなんてひどい人間なんだろう」
「もうわたしのことを良く思ってくれる人なんていない」
そんな風に感じてしまうのなら、人間関係のリセットなんてしない方が良いのです。
人間関係をリセットするのは、自分が前を向いて歩いていくため。
少しでも後悔する気持ちがあるのなら、ひと呼吸おくことをおすすめします。
また、リセットをしたあとには自分を変えようと努力することが大切です。
あなたが人間関係をリセットしたくなってしまったのには、自分にも少しは原因があるはず。
リセットした人間関係を綺麗さっぱり忘れてしまうのではなく、そこから学べることを見つけて次の人間関係構築に活かしましょう。
人間関係をリセットした人にぜひ読んでほしい漫画があります。
それが、『凪のお暇』です。
主人公の凪は会社で過呼吸を起して倒れ、それをきっかけに人間関係をリセットし自分探しを始めます。
凪は紆余曲折ありながらも、自分を変えようと努力をし続ける凪の姿に元気をもらうこと間違いなしです。
主人公の凪に共感できるとHSPのファンも多い作品です。ぜひ読んでみてください!
HSPが人間関係をリセットしたくなったときの対処法
人間関係をリセットしたいけれど、やっぱりちょっと不安かも。
そんな人にオススメの対処法をご紹介します。
ライフステージが上がるごとに付き合う友達を減らす
ライフステージが上がると生活や環境も変わっていき、友達関係を維持するのが難しくなってきます。
高校進学 → 大学進学 → 社会人 → 結婚 → 出産
人間関係をリセットしたいと思ったら、そのタイミングを狙うのがおすすめ。
中には二度と会うことがない人もいるため、後腐れなくサヨナラすることができますよ。
また、人間関係をリセットするつもりがなかったけど、気が付いたら一緒にいる友人が変わっていたということも。
小学校や中学校は生まれた場所で集められますが、高校あたりから自分と価値観が近い人が集まりやすくなってきます。
自分が本当の友達だと感じられる人は、だんだん出会いやすくなるのかもしれません。
私も自分から人間関係をリセットした覚えはないけど、ライフステージが変わるごとに友達が変わってる!
人間関係をリセットしたくになったら、今の人間関係は永遠に続くわけじゃないって思うことも大切かもしれないね!
連絡を取り続けたい相手以外の連絡先を消す
すべての連絡先を消したり、SNSアカウント自体を削除するのは後悔を生む可能性があります。
もう連絡を取りたいと思えない人の連絡先は消してしまってもOKですが、自分が信頼している人とは繋がれる状態にしておきましょう。
HSPは人に傷ついてしまうけれど、その傷を癒してくれるのも人の優しさだったりします。
人との繋がりを断ち切っても、幸せを感じることはできません。
自分が大切にしたい人間関係も断ち切らないように注意しましょう。
苦手な人との距離をあける
人間関係がしんどいと感じた人に一番おすすめなのが、とにかく苦手な人との距離をあけること。
何かと理由をつけて一緒にいる時間を減らしたり、誘いを断り続けてみてください。
向こうも気分を悪くして離れていきます。
「自分はひどいことをしているのかもしれない」
そう感じるかもしれません。
ですが、こちらが無理をして付き合っている状態は、相手にとっても良い状態とは言えません。
自分のためではなく、相手のためにも勇気をもって突き放しましょう。
あなたがその人にできる最後の優しさかもしれません。
HSPの”人間関係リセット症候群”との向き合い方:まとめ
HSPに多い人間関係リセット症候群について、お話してまいりました。
HSPが人間関係リセット症候群になる原因は、
HSPが人間関係をリセットする際に気を付けてほしいのが、
の2点でした。
HSPにとって人間関係をリセットすることは悪いことではありません。
ですが、そのリセットは衝動的ではなく自分が前を向くためであるべきです。
みなさんが自分らしくいられる人間関係を手に入れられることを祈っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。