2018年の発行から数年経っても話題の『繊細さんの本』。
これまでのHSP関連書籍と異なり、繊細さんが生きやすくなるためのテクニックを集めた実用書的であるということでも注目を集めました。
ですが、私の周囲を見てみるとまだ読んだことがない人も多い印象。
「話題になっていたけれど、本当にHSPのタメになる本なの?」と疑っている人もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、『繊細さんの本』で紹介されていた、私が実践しているHSPのためのテクニック5選をご紹介します。
- 『繊細さんの本』が気になっている
- 『繊細さんの本』でどんなテクニックが紹介されているのか知りたい
- 『繊細さんの本』で紹介されているテクニックは有効なのか知りたい
実際にやってみて、どれも効果があるものばかりでした!ぜひ最後までご覧くださいね。
ちなみに、HSPとは繊細な気質を持った人のこと。
特徴としては、
- 物事を深く考えたり、深く味わう
- 刺激に対して敏感
- 共感力が高く、人の気持ちを察する
- 変化に気が付きやすい
などが挙げられます。
自分がHSPかもしれないと感じている方は、まずはアーロン博士が提唱するHSP診断をしてみることをおすすめします。
さらに詳しくHSPについて知りたい方は、【HSPとは?】”DOES”から見るHSPの4つの特性をご覧ください。
繊細さんの本とは
『繊細さんの本』とは、2018年に発売されたHSP専門カウンセラーである武田友紀さんの著書。
ご自身も繊細な気質を持つ武田友紀さんが、カウンセリングで出会った繊細さんと自身の経験からHSPが生きやすくなるためのノウハウを紹介しています。
『繊細さんの本』の紹介と私の感想は、【『繊細さんの本』の感想】HSPが考える『繊細さんの本』の3つの魅力でご紹介しています。
良かったら読んでみてくださいね。
私が実践しているHSPのためのテクニック
先ほどもご紹介したように、『繊細さんの本』には繊細さん向けに生きやすさを手に入れられるテクニックが詰まっています。
そこで、その中でも私が実践しているもの5つをご紹介します。
五感のうちの鋭い感覚から刺激に対する予防をする
繊細さんの本の中で、五感のどれが鋭いのかは人によって異なり、刺激を予防することによってストレスを軽減できるという記述がありました。
そこで、私にとって鋭い感覚は何なのか考えてみました。
私の鋭い刺激
(強) 聴覚→視覚→嗅覚→触覚→味覚 (弱)
私にとって一番鋭い感覚は「聴覚」だと感じました。
そこで、会社で苦手な方と連絡を取らなければならないときに、電話ではなくメールを使うようにしてみました。
すると、電話と比べて心がとても楽なのを感じました。
メールの文章で嫌なことを言われた方が傷つくと思い込んでいたのですが、私にとっては逆だったようです。
それ以来、以前より苦手な人と接するのも苦痛じゃなくなりました。
自分の鋭い感覚は、自分でもあまりわかっていないことが多いです。
いろいろと試してみながら、仕事でも家事でも自分がストレスを感じない方法を見つけてみてくださいね。
キライという感情を大切にする
繊細さんの中には、他人のことを嫌うことができない人もいます。
これまでの私はまさにそうで、自分が人から嫌われることはあっても、自分が人を嫌うことをしてはいけないと思い込んでいました。
今思うとなんでそんな風に思っていたのか不思議です。
小さい時に親や先生から言われた「人を嫌ってはいけない」という教えが染みついていたからでしょうか?
ですが、繊細さんにとってキライというセンサーは非常に重要。
キライを封じ込めることで他人に依存されたり、過度に干渉されたりと関係がこじれてしまうことが多いのだとか。
私の元には嫌な人ばかり集まってくると嘆いたこともあったのですが、自分がそういう人を引き寄せてしまっていたことに気が付いていませんでした。
これを知って以来、私はしっかり自分の気持ちと向き合い、キライな人とは距離をとるようにしました。
そうすることで、これまでよりも人間トラブルに巻き込まれにくくなったように思います。
それに、これまでキライな人への対応に疲れ切っていたのが、好きな人に積極的に関わろうとする体力が残るようになったことを感じました。
自分のキライを尊重し、自分が好きだと思う人と一緒に過ごす大切さを知りました。
人との境界線を引いて自分を守る
繊細さんは共感性が高く、他人と自分の間に境界線を無くしてしまいやすい。
そのため、相手が話してくる圧に自分のペースが崩されて疲れてしまうことがあるのです。
相手がものすごい勢いで話してきたり、戸惑ってしまうことありますよね。
そんなときに有効なのが、モノやイメージで意図的に他人との境界線を作ること。
境界線の引き方
モノを使って境界線を引く
- 自分と相手の間に境界線を意識しながらペンを置く
- 椅子を離したりできるだけ体を離す
イメージで境界線を引く
- 相手がテレビ画面の中にいるイメージを持つ
- 自分と相手の間にアクリル板があることをイメージする
手元にペンがあれば境界線を意識してペンを置いたり、体の距離を離してみたり。
モノがなければイメージで境界線を引くのでも良いそうです。
他人と話していてエネルギーが強くて疲れちゃいそうだなと感じた時には、すぐイメージ上のアクリル板でバリアを作ります。
そうすることで、相手の感情に飲み込まれないまま自分を保てるようになりました。
ただのイメージ上の話なのに、こんなに心が楽になるものなのかと驚いたくらい!
ぜひ実践してみてくださいね。
他人の感情は放っておいて自分のケアをする
周囲に機嫌の悪い人がいると、つい自分のせいなんじゃないかと思ってしまう私たち。
緊張状態になってしまったり、相手の機嫌をとりに行ってしまうこともあります。
ですが、そういうときは他人の感情は放っておいて、むしろ自分のケアをした方が良いのだそう。
機嫌が悪い人が近くにいたら
- 散歩に行く
- ハンカチにつけたアロマを嗅いでリラックスする
りと自分のケアに集中しましょう。
私も最初は他人の不機嫌が気になっていました。
ですが、自分のケアに集中するようになってから機嫌が悪い人に対して「自分の機嫌くらい自分でとってよ」と思えるようになりました。
私の機嫌も私でとるから、あなたの機嫌もあなたでとってちょうだいって感じですね♪
小さな自分を想像し、対話することで本音を引き出す
繊細さんは「~しなきゃ」という世間の声に縛られていることが多いため、自分の本音を叶えていくことが大切。
繊細さんの本の中で、自分の本心を探る方法として「心の中の小さな自分と対話する」というものがありました。
幼い頃の自分をイメージし、今迷っていることを聞いてみると自分の本音がわかるというものです。
幼い自分は、自分の本音の象徴。
幼い自分が「嫌だ!」と言っていれば嫌だし、頷いてくれるならそれは本当に納得のいくことなのだという。
私も小さい自分にいろいろと問いかけてみました。
正直、さすがにこれはわがままなんじゃ・・・と思うこともあったのですが、よく考えればみんなそんなものかと思ったら気にならなくなりました。
幼い自分と対話しながら本音に向き合うことで、私が勝手に自分にルールを作っていただけで、みんな自由に好きなように生きていることに気付かされました。
周囲も私もそれでいいんです。
本当の自分はどうしたいのかわからなくなってしまったとき、心の中の幼い自分に聞いてみるのはとても有効な方法だと思います。
【『繊細さんの本』より】私が実践しているHSPが生きやすくなるためのテクニック5選:まとめ
私が実践してみた繊細さんのためのテクニック
- 五感のうちの鋭い感覚から刺激に対する予防をする
- キライという感情を大切にする
- 人との境界線を引いて自分を守る
- 他人の感情は放っておいて自分のケアをする
- 小さな自分を想像し、対話することで本音を引き出す
繊細さんは誰しも「そんなこと気にしなくていいよ」と言われたことがあるのはないでしょうか。
そして、その言葉に対して、「気にしないができたら困っていないよ」と思ったこともあるはず。
『繊細さんの本』で紹介されているテクニックはそのような抽象的な解決策ではなくて、具体的で繊細さんに寄り添ったものばかりなのが素敵だと思いました。
ご紹介した以外にも『繊細さんの本』では様々なノウハウが紹介されています。
どれもがとても実用的で、ためになるものばかり。
まだ読んでいない方は、ぜひ読んでみてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。