人に気持ちを話そうとすると涙が止まらなくなるの。どうしてだろう?
自分の気持ちを話そうとすると涙が出てしまうときの対処法ってないのかな?
人に相談すると泣いてしまうのは、HSPの悩みの1つ。
自分の意見を話そうとすると涙が出てきてしまい、自分も話している相手も驚いてしまったというような経験もあるのではないでしょうか。
どうして自分のことを話すと泣くのか、HSPの中には疑問に思ったことのある方も多いはず。
そこで今回は、HSPが人に気持ちを話そうとすると涙が止まらなくなる現象と対処法についてお話しします。
- 人と話すと涙が出るHSPさん
- どうしてHSPが自分のことを話すと泣くのか疑問に感じている
- 自分の意見を話そうとすると涙が出るときの対処方が知りたい
- 身近な人が人と話すと涙が出る現象に悩んでいる
私自身も小さい頃から本当によく泣く子で、人と話すと涙が出る現象についても長い間悩んできました。
「どうして涙が出てしまうんだろう?」
「相手に気を遣わせてしまう」
そんな風に悩んでいた私ですが、ある時自分の中で答えを見つけました。
それに気が付いてからは、うまく自分の気持ちをコントロールできるようになったように思います。
同じような現象に悩んでいる方、身近な人が同じ現象になっていて心配されている方の参考になれば嬉しいです。
HSPとは
HSPとは、繊細な気質を持った人のこと。
HSP(Highly Sensitive Person)
「繊細な気質を持った人」や「敏感な人」のこと
特徴としては、
- 物事を深く考えたり、深く味わう
- 刺激に対して敏感
- 共感力が高く、人の気持ちを察する
- 変化に気が付きやすい
などが挙げられます。
自分がHSPかもしれないと感じている方は、まずはアーロン博士が提唱するHSP診断をしてみることをおすすめします。
さらに詳しくHSPについて知りたい方は、【HSPとは?】”DOES”から見るHSPの4つの特性をご覧ください。
私の涙が止まらない場面
まずHSPの私が人と話すと涙が出る現象に悩んだ場面について、ご紹介したいと思います。
三者面談
よく人と話すと涙が出る現象が起きていたのは小学生の時でした。
母と先生との三者面談で、先生がいろいろと私のことを聞いてくると涙が止まりませんでした。
別に怒られているわけでも、辛いことがあったからでもありません。
涙が止まらないけれど、その感情が何なのか自分でもわからない。
ただ先生と母が私の話を聞こうとしてくることに、涙が止まらなくなってしまうのです。
先生からしたらびっくり。
いきなり泣き出す私に戸惑っていたのをよく覚えています。
三者面談のあと、母はいつも「なんで泣くの?」と呆れたように笑ってました。
結局、私のこの現象は小学校6年間続きました。
中学生になってからは、涙が出てしまうことが恥ずかしいと感じるようになり、わざとふざけたり話半分で聞くようにすることで気持ちを誤魔化すようにしていました。
それを怒られたことはありませんが、なんだかモヤモヤした気持ちになっていました。
大人になった今でも面談は苦手です。ふざけることはしなくても、必要以上に明るく振舞ったりすることで、自分の内面を隠してやり過ごしてしまいます。
嫌がらせをされたとき
学校の友達に嫌がらせをされ、先生に相談するときも涙が止まりませんでした。
私は母から、学校で友達に嫌なことをされたら必ず先生に言うように教えられていました。
真面目な性格だった私は、母に言われた通り先生に嫌だったことを説明しに行くのですが、うまく話すことができずに泣きじゃくってしまうのでした。
それから大人になって、学生時代にアルバイト先の先輩に嫌がらせを受けたときもそうでした。
店長にアルバイトを辞めたいことを伝えると、理由を聞かれてしまい涙が止まらなくなりました。
本当はもう関わりたくなかったので嫌がらせの話はしないつもりでいたのですが、私が大泣きするので店長に心配されてしまい、結局すべて話すことになってしまったのでした。
父と話すとき
私の父は少し難しい人でした。
亭主関白なところがあり、家庭の中が常に明るい状態じゃないと気に食わず、機嫌が悪くなると母や私に対してキレることがありました。
そして何より、父は泣く人が嫌い。
父の前で泣くことはできません。
泣いただけで一気に機嫌が悪くなり暴れることがあるからです。
だから、私はいつもご機嫌取りをしていました。
テストで良い点が取れたこと、先生が自分を褒めてくれたこと、作品が入賞したことなど、私がいかに学校でうまくいっているか話すことで父を喜ばせていた。
嫌なことがあっても父の前になるべく出さないようにしていたし、母が父と喧嘩になりそうなときは必死にフォローをしていました。
そんな父に対して、私の意見を話そうとするとやはり涙が止まらなくなってしまいます。
大人になった今、当時の父もいろいろと大変だったことがわかりました。
小さい時は怖かったけれど、今は父のことが好きです。
現在は父とうまく付き合えているし、小さい時に抱いていたような恐怖心はないのに、どうしても大切な話を父にしようとすると涙が止まらないのです。
HSPが人と話すと涙が出るメカニズム
以上のような経験から、涙が止まらなくなる現象のメカニズムについて2つの仮説を立てました。
涙が止まらなくなるメカニズム
- 心の奥にしまっている気持ちを吐きだそうとする反動で涙が出る
- 自分が本当は望んでない場面で内面をさらさなければならない戸惑いや不安から涙が出る
【仮説1】心の奥にしまっている気持ちを吐きだそうとする反動で涙が出る
1つ目は、心の奥にしまっている気持ちを吐き出そうとするとその反動で涙が出てしまうということです。
私が思っている以上に私の抱える気持ちは大きく、その気持ちを吐き出そうとすると大きなエネルギーがかかり、反動で涙が出てしまうのではないかと考えます。
反動で出てくる涙のため、そこに感情はありません。
実はこのブログを書いているときも、私は涙が止まらなくなりました。
私の奥底にあった過去の感情を呼び起こし、吐き出す反動だったのではないかと思います。
おかげで過去の経験を書き終えてからは、考えがまとまりすっきりした気持ちになりました。
【仮説2】自分が望んでないタイミングで内面をさらさなければならない戸惑いや不安から涙が出る
2つ目は、自分が本当は望んでないタイミングで内面をさらさなければならないという戸惑いや不安から涙が出るということです。
担任の先生やバイト先の店長など、短期間の付き合いしかない人に心を開くことはできないと感じていました。
三者面談やバイトを辞める話をしたときには、そんな相手にこちらが伝えたいタイミングでないときに内面を覗かれる不安から涙が出ていた可能性があります。
また、父に対しても、もしかしたらまだ本当の私は心を開けきれずにいるのかもしれません。
私のすべてを父が受け止めてくれるという自信が持てず、不安から涙が出てしまうと考えられます。
HSPが人と話すと涙が出るときの対処法
以上を踏まえて、私が考えたHSPが人と話すと涙が出るときの対処法は2つあります。
HSPが人と話すと涙が出るときの対処法
- 気持ちが大きくなる前に打ち明ける
- 心が開けないと思った相手に自分の内面を出そうとしない
気持ちが大きくなる前に打ち明ける
大きくなりすぎた気持ちを吐きだすときに涙が出るなら、気持ちが大きくなりすぎる前に吐き出したら良いのではないでしょうか。
私は小さい時から考えすぎるくせがあると言われていました。
1人で考えて考えて考えて、そうしているうちにどんどん気持ちが大きくなって、人に話そうと思ったときにはもう手が付けられないほど大きくなってしまったのだと思います。
これからは気持ちを大きくしてしまわないように、すぐに信頼できる相手に打ち明けるようにしようと思います。
まだ気持ちが小さいうちに吐き出す努力をするつもりです。
心が開けないと思った相手に自分の内面を出そうとしない
自分が心が開けないと思った相手には、内面を覗かれても無理にさらけ出す必要ありません。
本当に自分のことを見ようと思ってる相手なら、こっちが拒絶しても何らかのアクションを起こしてきます。
ただの仕事として自分の内見を覗こうとしてくる相手に、無理やり自分を出そうとして涙を流す必要なんてないんです。
これからは相手ではなく自分を優先して、堂々とNGサインを出そうと思います。
人と話すと涙が出るHSPが周囲に求めること
最後に、私のような気持ちを話そうとすると涙が出てしまう人が周囲にいる人へ、お願いしたいことがあります。
それは、そっと見守っていてほしいということです。
学校の先生もバイトの店長も、仕事のためだけで私に対する心配心が全くなかったとは思っていません。
ですが、私が抱えたものを彼らに話すには重すぎたのです。
一時の付き合いの人に打ち明けられない感情だったのです。
私たちは必要な時には信頼できる人に自分から気持ちを伝えることができます。
だから、どうか優しく見守っていてほしい。
身近な人が気持ちを話すと涙がとまらなくなってしまう現象に悩んでいたら、その現象を優しく受け入れてあげてください。
なんで泣いているのか原因も聞かないであげてください。
そんな風にしていれば、いつか気持ちが大きくなる前にあなたに吐き出してくれるようになると思います。
「人に気持ちを話そうとすると涙が止まらない」現象の対処法 まとめ
私は人に気持ちを話そうとすると涙が出てしまう現象について、以上のように考えました。
HSPが人と話すと涙が出るメカニズム
- 心の奥にしまっている気持ちを吐きだそうとする反動で涙が出る
- 自分が本当にの望んでない場面・相手に内面をさらす戸惑いや不安から涙が出る
HSPが人と話すと涙が出るときの対処法
- 気持ちが大きくなる前に打ち明ける
- 心が開けないと思った相手に自分の内面を出そうとしない
あくまで私の考えなので、他にもいろいろな見解があるかと思います。
皆さんが自分なりの答えを見つけられればそれが一番正しいのではないでしょうか。
ただ、人に気持ちを話そうとすると涙が出る現象はあなただけじゃないということを知ってもらいたいです。
私は小さい時からこの現象を周囲に相談できず、実は自分は病気なのではないかと思っていたこともありました。
涙が出ちゃう現象は自分だけじゃなくて、それをなんとかするためにこんなアイデアを持っている人もいるんだなと思ってくれたら嬉しいです。
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