就活で最も大切だと言えるのが自己分析。
ですが、自己分析においてHSPが戸惑ってしまいやすいのが「自分の長所」ではないでしょうか。
HSPの就活における長所って何なの?!
これまでずっとHSPの気質に悩んできたのに、突然長所を聞かれても答えられないのは当然。
そこで、本記事ではHSPが長所・強みを見つける方法をご紹介します。
実際に私が就職活動をした際のアピールポイントや、就活においてHSPの長所を活かす方法もお話します。
ぜひ最後までご覧ください。
- 自分の長所がわからない就活生
- アピールできる長所が見つからないHSPさん
- 就活がうまくいっていないHSPさん
- 就活に不安を抱えている方
HSPにも企業にアピールできる長所はたくさんあります。
本記事で自分に合った長所を見つけ、就活を成功させましょう。
短所の裏返しが長所だったりするもの!就活でアピールできる長所を一緒に考えていきましょう。
HSPが就活における長所を見つけるには、下記の2ステップが必要です。
順番に解説していきます。
HSPが就活における長所を見つける方法
- 自分自身について深く知る
- HSPの強みを知る
自分自身について深く知る【STEP1】
本記事を読んでくださっている方はすでに何かしらの方法で自己分析を行い、その結果自分の長所が見つけられずに悩んでいるかと思います。
ですが、みなさんが取り組んだ自己分析は深い内容のものでしょうか?
自己分析の結果、あなたは自分自身を深く理解できたと感じますか?
よく就活セミナーで自己分析の方法などが紹介されていますが、正直なところ私は内容が薄いと感じてしまいます。
セミナーで紹介されている自己分析をやっても、本当に自己自身を理解できているのか不安に感じているのではないでしょうか。
そこで私がおすすめしたいのが、以下の2冊。
- 『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』
- 『ストレングス・ファインダー2.0』
1.『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』
『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』 は、
- 好きなこと(情熱)
- 得意なこと(才能)
- 大事なこと(価値観)
の3つを中心に、「本当にやりたいこと」を見つけていくというもの。
これまでセミナー等で教わった自己分析とは異なり、過去を振り返りながらかなり深く自分を理解できる内容となっています。
ワークが多い本となっていますので、就活準備中の方は早いうちに取り掛かっておくと良いでしょう。
現在、就活真っただ中の人は「得意なこと」のワークだけでもやってみるといいと思います。
『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』は、就活に関わらずHSPが自分自身を理解するのに効果があると考えています。
就活が終わった人も自己理解のために読んでみることをおすすめします。
2.『ストレングス・ファインダー2.0』
一見、ただの本のように見えますが、ストレングスファインダーとは自己分析のウェブテストのこと。
177個の質問に答えるだけで自分の強みを診断してくれます。
ストレングスファインダーは企業でマネジメントに活用しているところも多い、かなり信憑性の高いテスト。
20年以上前に開発されたもので、既に数百万人が受けたと言われています。
利用方法は、下記の通り。
ストレングス・ファインダー利用方法
- ストレングスファインダー診断(ウェブテスト)を受ける
- 本に書かれた解説を読む
まず本の中にあるアクセスコードを使って、ストレングスファインダーというウェブテストを受講。
そのウェブテストの結果によって自分のトップ5の資質を知ることができ、本に書かれた解説を読むことで自己理解へとつながります。
HSPには、自分の長所がわからないという方がかなり多いです。
こちらも就活生や転職希望者に限らず、自己肯定感を高めるためにも一度診断してみることをおすすめしています。
私自身も受けてみてかなり自己肯定感が上がりました。自分にも長所ってあったんだなって嬉しくなりました。
セミナーで受けるような信憑性がわからない自己分析ではなく、本物の自己分析。
ぜひ一度やってみてくださいね!
HSPの就活における強みを知る【STEP2】
自分自身を深く理解できたところで、いよいよHSPの就活における長所を確認しましょう。
就活生はまだ働いた経験がないので気が付きにくいかもしれませんが、HSPが仕事において活躍できる部分は大いにあるんですよ!
相手の立場になって物事が考えられる
HSPの特徴に「共感力」があります。
他人に対して感情移入してしまいやすいことが挙げられますが、仕事においてはお客様の立場になって物事が考えられることに繋がります。
お客様のお悩み解決をするのがビジネスの基本であり、相手の立場になって考えることは非常に重要。
特に金融や保険、住宅関係などお客様対応がメインとなる職種を希望する場合に、大きな強みとなるでしょう。
私も当時「相手の立場になって物事が考えられること」を自分のアピールポイントとして就職活動をしていました。
周囲に気配りができる
気配りができることも就活で充分アピールできる長所です。
HSPは些細な変化に気が付きやすく、自然と周囲に気配りができます。
仕事においても忙しそうな人のサポートをしたり、誰かのミスにいち早く気が付いてフォローすることができます。
特にサポートがメインとなるような事務職を希望している人のアピールポイントとして、響きやすいのではないかと思います。
自分で言うのもなんですが、私も事務職として忙しい人のサポートで貢献できていると感じています。
物事の効率を考え、改善していくことができる
HSPの特徴に深く物事を考えられることが挙げられます。
よって、仕事では業務の効率を考えて改善していくことが得意です。
会社には必ずと言っていいほど必要ないのにやっている仕事や、効率の悪いやり方をしている業務がたくさんあります。
HSPは深く考えることができる長所を活かし、効率のよくない業務の改善方法を考えることができます。
業務の効率改善を目指していない会社はないはず。
HSPの物事の効率を考えて改善していくことができる姿勢は、強みだと言えるでしょう。
物事の本質を理解し改善点を見つけることができる
上記と同様に、物事の本質を理解して改善することができることも長所と言えます。
HSPは深く物事を考えるところから、分析が得意な人も多いです。
私の場合、学生時代の塾講師のアルバイトで生徒の課題点を見つけることがすごく得意でした。
どうして点数が上がらないのか、どこで引っかかっているのかが1コマ授業をするだけで手に取るようにわかりました。
塾講師に限らずとも、お客様の課題点を見つけて改善していくような業務の場合に活かせる長所ではないかと思います。
研究職を目指している方にもおすすめのアピールポイントです。
コツコツ取り組むことができる
最後に、コツコツ物事に取り組めることも就活でのアピールポイントとなります。
HSPには心配性な人も多く、事前準備に時間をかけるという人も多いはず。
そのため、試験などで早い時期から計画的に学習を進め、高得点を取ったり合格できたというような経験もあるのではないでしょうか。
コツコツ取り組む姿勢をアピールする場合、成果も一緒に伝えてあげるとグッと信ぴょう性が上がります。
毎日2時間ずつ勉強をしていくことでFP2級の資格を取得した、など。
もちろん、資格以外でもかまいません。
自分のコツコツ物事に取り組める姿勢をアピールしてみてはいかがでしょうか。
HSPが就活面接でアピールした長所(実例)
実際にHSPである私が就活でアピールした長所をご紹介します。
私の場合は業種を絞ることができず、様々な職種へ応募していたので主に2つの長所をアピールしていました。
私がアピールした長所
- 相手の立場になって物事が考えられること
- 周囲を観察し問題点を見つけて解決策を考えられること
1つ目の相手の立場になって物事が考えられることは、金融業界の面接で使用しました。
長所を証拠づけるエピソードとして、卒業論文作成時に実施したワークショップのことを伝えました。
お客様の立場になって物事を考える姿勢により窓口業務で御社のファンを増やします・・・というようなことを話したと思います。
2つ目の周囲を観察し問題点を見つけて解決策を考えられることは、現在の事務のお仕事の面接で話しました。
事務仕事の中には効率化を図れることがたくさんあり、自分はそれを見つけて改善していくことで弊社の役に立ちたい的な話をした記憶があります。
具体的なエピソードしては、先程お話した学生時代の塾講師でのアルバイトの話をしました。
私のようにHSPの特徴は、いくらでも就活でアピールできる長所となります。
ただ長所を話しても説得力に欠けてしまうので、具体的に話ができるエピソードと一緒に伝えられると良いでしょう。
就活でアピールする長所を見つける際に、具体的なエピソードが話せるのかという視点でも考えてみると良いと思います。
HSPが就活で長所を活かす方法
最後に、HSPが就活で長所を活かす方法をご紹介します。
HSPにはご紹介してきたような長所があるのですが、就職活動内でも長所を発揮し採用担当者にアピールすることもできます。
そこで私が実践したことを紹介します。
グループディスカッションで話に入れない人に話題を振る
私は普段からそうなのですが、みんなで話をしていて話題についていけない人がいると気になってしまいます。
そこで、グループディスカッション中も発言しなきゃと思っているのに発言できずにいる就活生が気になり、話題を振っていました。
実際にグループディスカッション中は自分のことで頭がいっぱいな人が多く、話に入れない人に話題を振ることはなかなかできないと思います。
そのため、他の就活生に配慮するような行動はとても目を惹きます。
自分の気配りができる姿勢をアピールすることができて、私の中でこの時点でグループディスカッション通過は確信していました。
もしグループディスカッションで少し余裕がもてそうな状況だった場合には、ぜひ実践してみてください。
採用担当者と顔見知りになる
HSPには努力家な人が多いです。
どうしても入社したい会社であれば合格のために様々な努力をすると思うのですが、そこでおすすめしたいのが採用担当者に顔を売ること。
具体的な方法としては、
- 企業説明会に何度も参加する
- 最前列で話を聞く
- 目を見て話を聞く
など。
採用担当者も人間ですので、何度も見かける人に対して好意的な感情を抱きます。
他の就活生のように鋭い質問をしてアピールしたり、採用担当者と積極的にコミュニケーションを取ることができなくても、何度も足を運んだり顔を覚えてもらう努力をすることはできます。
「きみ、いつも来てくれるね!」と採用担当者に言わせたら、こっちのもんです!
実際にこれを言われたときは嬉しかったなぁ
面接官や採用担当者が気持ちよくなる質問をする
HSPは相手の感情を読み取るのが得意です。
企業説明会などで採用担当者の話を聞いていると、企業が何をアピールしたいのかが理解できるはず。
そこで、後の質疑応答の時間で企業のアピールポイントを深堀するような質問をしてみてください。
採用担当者は「よくぞ聞いてくれた!」というように補足説明をしてくれることでしょう。
そんな風に自分の話したいことをアシストした学生に対して、悪い印象は持たないはず。
むしろ、アピールポイントを理解して説明を加える機会を与えてくれてありがとう!と思ってもらえるのではないでしょうか。
また、面接では面接官が話していて気持ちが良いと感じるような質問をしてみるのも良いでしょう。
特にHSPは面接を怖い、苦手だと感じてしまいやすいです。
そこで私は面接を自分を審査される場所ではなく、社会人の仕事に対しての考え方を学ぶ機会と考えていました。
なので、面接官の仕事観などをよく質問していました。
具体的に言うと、「仕事をする上で大切なことは何か」など。
仕事に対してプライドのない面接官はいないので、面接官側も話していてとても気持ちがいいはず。
面接自体を気持ち良い雰囲気で終わらせることができれば、かなり印象がいいと思います。
それに、社会人の先輩の仕事への考え方を聞くことはとてもためになりますしね。
自分自身のアピールポイントに自信がない人ほど、やってみてください!
HSPの就活における長所 まとめ
HSPは就活でアピールできる長所がないように思いがち。
ですが、HSPの特徴は充分社会で通用する長所となります。
HSPの就活における長所
- 相手の立場になって物事が考えられる
- 周囲に気配りができる
- 物事の効率を考え改善していくことができる
- 物事の本質を理解し改善点を見つけることができる
- コツコツ取り組むことができる
他の就活生のように積極的に行動できなかったり、面接官の目を惹くような経験が話せなくても、HSPにはHSPなりのアピール方法があります。
自分のやり方で就活に立ち向かっていきましょう。
HSPの就活については【HSP×就活】HSPがつらい就職活動を乗り切る方法でも、詳しくご紹介しています。
みなさんの就活がうまくいくことを応援しています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。