こんにちは、みみこです。
いきなりですが、みなさんは現在誰かを恨んでいますか?
自分が悪いわけでないのに被害を被ったり、誰かによって自分の人生が大きく変わってしまったり、人を恨む気持ちが生まれることはとてもよくわかります。
当然、私にも人を恨んでしまう気持ちがあります。
ですが、人を恨む気持ちは自分を幸せにしてくれるのでしょうか?
今日は私の過去と現在を振り返りながら、「人を許す」ということについてお話したいと思います。
少し重たい話になりますが、どうかお付き合いください。
両親を恨んだ過去
私は過去に両親を恨んでいました。
父は亭主関白なところがあり、機嫌が悪くなると家族に対してキレて暴れることがありました。
私が生まれる前には、母に手をあげたこともあったそうです。
家には父が窓を割った跡や壁に開けた穴がありましたし、私に対しても無理やり外に追い出されたり、食事をぶっかけられたりしたこともありました。
そんな父を母は心底恨んでおり、小さいときから私にも父を嫌うよう言ってきました。
私がまだ小さいときから父がこれまでどんなことをしてきたのか、いかにひどい人なのかを母から教え込まれていました。
そして、外で「お父さんのことは嫌いだ」と言うように約束させられていました。
そんな私が特に辛いなと感じていたのは、両親が喧嘩したときでした。
喧嘩が収まった後、母からどうして自分をかばってくれなかったのかと責められるからです。
私は両親の喧嘩が始まるといつも逃げたいと思っていました。
怖くて身体が震えて声も出ません。
父も母も、どちらもかばいたいなんて思っていませんでした。
「私はいつもばあちゃんをかばっていたのに、本当にあんたは冷たい人間ね」
喧嘩の後に、母からそう言われると見捨てられたような気がしました。
それから私は考えました。
どうしたら家族を笑顔にできるか。
それは、私が父の機嫌を取り続けることでした。
父は機嫌が悪くなると暴れますが、普段は一緒にいて楽しい人です。
私が父の機嫌を損ねないようにして、怖い父を出させないようにしたら良いんだと思いました。
それから私は父のご機嫌を取るために、いろいろと努力しました。
おかげで父がキレることは少なくなりましたが、今度はそれが気に入らない母とぶつかり、何度も喧嘩をしてきました。
それから大人になった私は、あることに気が付いたのです。
それは自分が他人の機嫌を気にしすぎてしまうこと。
他人の顔色ばかり窺ってしまい、集団の中でうまく自分を出すことができないことが悩みとなりました。
どうしてこんな自分になってしまったのか。
思い当たるのは幼少期から父の機嫌を取り続けた経験でした。
「私がこんなに辛い気持ちになっているのは家庭環境のせい。」
「どうしてもっと立派な両親でいてくれなかったんだ。」
「子どもに親の喧嘩を見せるなんてひどい親だ。」
そう思い、両親をどこか軽蔑するようになりました。
直接言葉にすることはありませんでしたが、両親にもそれは気づかれていて関係は悪化していました。
自分が子どもを産んだら、絶対に両親のような親にはなりたくない。
父のような人と結婚しないようにしなければならない。
母のようにパート収入だけで食べていけないから離婚できないと思いたくないから、絶対に正社員として働き続けよう。
そんな風に、両親を反面教師として生きていました。
両親を許すきっかけ
そんな私が両親を許すきっかけとなったのは、実家を出たことでした。
実家を出たのは彼と一緒に暮らしたかったのもありますが、実家と少し距離を置きたかったということもありました。
私たちはものすごく距離が近すぎました。
一度離れることで冷静になりたいと思ったのです。
彼と同棲を始めて、しばらくは家事やらなんやら慣れないことばかりで大変でした。
ですが、その大変さの中で実家のことも薄れてきました。
また、実家を出たことで自分を見つめなおす時間をつくることができ、HSPという概念に出会いました。
私が人の顔色を窺ってしまうのは、過去のトラウマや両親のせいではなくHSPであるから。
そう思うことができました。
実際のところ、本当にトラウマのせいではないのかはわかりません。
ですが、両親を恨む必要がないと思ったことで心がすっきりしたのです。
そこで、私は両親を恨みたくて恨んでいたのではないと気が付きました。
ずっと許したかったんだと。
人を許すということ
私は「突然ですが占ってもいいですか?」というテレビ番組が好きです。
その番組は、様々な悩みを持った方が占いをしてもらい、相談者が抱える悩みやトラウマを占い師が解決に導くアドバイスをするというもの。
番組の中で、自分が占ってもらったわけではないのに自分にとって刺さる言葉が出てきたり、考えさせられる内容が多々あるところが好きです。
過去にその番組で、父を恨んでいるという女性に対して占い師が「あなたはお父さんを許す努力をした方が良い。あなたが父を許すことで、すべてがうまくいきだす」と言っていた話がありました。
私はなるほどなと思いました。
人を恨む気持ちを持っていても、人は幸せになれない。
いくら恨んでいる相手でもどこかで本当は許したいと思っていて、許すきっかけを探している。
許したいのにきっかけが見つからないから、恨み続ける。
人を恨む気持ちを乗り越え、相手を許さないと自分が前に進めないんだと思いました。
許すという行為は相手のためじゃない、自分のために必要なんだと。
まとめ
現在、私は両親に対して恨む気持ちはありません。
母とは今でも対立することがありますが、ちょうどよい距離感で接することに気を付けています。
私は過去の父の言動を許しましたが、どうやら母は許していないようです。
それに関しても、母に対して父を許せとは言えません。
母からしたら大事な娘を傷つける父親がどれほど憎く、私に悲しい経験をさせていることが辛かっただろうと思います。
私が自分を傷つけられることを当たり前に感じてしまわないように、父を嫌うように言ったのかもしれません。
また、母には父のことを相談できる友人が少なく、幼い私でもいいから話を聞いてほしかったんじゃないかなとも思います。
幼い私が、どれだけ母を救ってあげられたのかはわかりませんが。
こんな風に思えるようになったのは、パートナーの支えと時間と距離のおかげだと思います。
私も母親になってもおかしくない年齢になり、当時の父や母と近い年齢になってきました。
当時の両親の境遇を考えると、狂ってもおかしくないような過酷なものだったと思います。
そんな風に親を許し、自分が幸せになるために歩き出しました。
過去の私と同じように両親を恨んでいる方、誰かを恨み続けている方、相手を許して自分が幸せになるために前に進みませんか?
本当にお辛い経験をされたと思います。
ですが、その分あなたは幸せにならなければなりません。
時間はかかるかもしれませんが、一歩踏み出してはいかがでしょうか。
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